塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
  1. ブログ 音楽について
 

ブログ

ブログ
2026/01/29
29「イヤホンが苦手な理由」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。


電車の中でイヤホンをしている人を、ちょっとうらやましく思うことがあります。

音楽を聴いていたり、勉強をしていたり、本の内容を聴いていたりするのでしょうか。

時間を上手に使っているように見えて、格好良かったりします。

そして、人がたくさんいる場所でも、ふと自分のパーソナルスペースを作れるのは良いなぁと思います。


私はどちらかといえばイヤホンが苦手で、特に音楽はスピーカーで聞きたいと思っています。

音楽は、その音に集中することも大切ですが、その周りにある音も一緒に聞いてこそだと思っています。

たとえば、コンサートに行って、会場にあふれる雰囲気や話し声、客席や天井を見上げて感じる空気もその音楽の一部です。

スピーカーから聞こえる音楽も、その日のお天気や気分によって聞こえ方が違います。

それらをしっかり味わうためには、私は断然スピーカーが一番だと思っています。


ただ、私は自分が『耳の閉所恐怖症』なのかもと思っています…

(閉所恐怖症の方がイヤホンをするとパニックになるという事例がありますが、それとはちょっと違う)

イヤホンはその音だけしか聞こえないので、他の音が遮断されてしまいます。

視覚的には普段の生活なのに、耳からの情報は音だけ。

私にとっては聞こえる音と視界のギャップに混乱している状態。

そんなに深刻ではありませんが、イヤホンを遠ざけるひとつの理由です。


そうはいっても、人知れず自分だけ聞けるという便利なイヤホン。

私も好んでイヤホンを選ぶときもあります。


私の利用法は、ネガティブマインドに陥ったとき。

ちょっとアップテンポの曲を選んで、ひたすら掃除をする・・・

トイレ掃除、排水口掃除、鍋みがき、模様替え。家の中でできることが条件。

(庭の掃除などは、近所の人にあいさつされることが多いので、イヤホンは不向き…)

1時間もすれば、ホッと一息ついて何かしらの方向性が見えていることが多いです。


どちらにせよ、常に音楽は私の身近にあるわけなので

スピーカーだろうが
イヤホンだろうが

切っても切れないご縁、なんですよね。


イヤホンの発達があったために、オンラインが身近になり、遠くの人と繋がれるようになりました。

イヤホンのおかげで、手軽に一人の時間が得られるようになって、人との距離感が多様になりました。


でも、ちょっとまって。

それだけで安心しないで。


時にはスピーカーの存在を思い出してほしいです。

忘れかけていた、「リアルな音=生きている音すべて」を思い出す必要もありますから!



【イヤホンの遍歴】

1979年:ウォークマンが登場して音楽が持ち運びできるようになる

2000年代:「カナル型」が主流

2017年頃から:ワイヤレスの台頭

近年:ノイズキャンセリング機能の充実



2026/01/23
23「リサイタルの準備はじめています」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今年のリサイタルのプログラムを思案中です。

この時間が
一番楽しくて
一番無責任で
一番苦しい

弾けるかどうかわからなくても
弾いてみたい
勉強してみたい

夢だけ膨らませて考えている
この時間が楽しい

その後は
プログラムの構成を考えつつ
時間配分
ストーリーを組み立てて
練習を重ねていく




だいたい最後には
「誰だよ、こんな無茶なプログラム考えたの!」って
怒るけれど・・・(アンタだよ・・・っていつもツッコミする)


2026年12月13日(日)
14時開演(13時30分開場)
東京オペラシティリサイタルホール

ヴァイオリン:塚本香央里
ピアノ:森田愛矢









2026/01/12
12「音の欠片を探す」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

ぽっかりと気持ちの空っぽになった休日。

この数か月で読んだ本を並べてみた。
忙しくて気持ちに焦りがあったときに読んだ本。
一行読んだだけで止まらなくなった本。
気持ちが追いつかなくて、ページがなかなか進まなかった本。
学びを深めるために読んだ本。

エッセイ・小説・ハウツー本・ムック本・・・

”本は内容全部が身にならなくても
ほんの一文だったり、ひとことが心に刺さればいい”

誰かの言葉に安心して、私は本を読み続けている。
テレビやYouTube動画に流されないように
自分の直感を頼りに選書して
活字を追っている。


音楽家はいつも練習しているわけではない。
心を研ぎ澄まして
心の深部に焦点を合わせて
じっとしているときもある。

何も考えずに
空の色が変化していくのを見つめて
ぼんやりと
音の欠片が鳴りだしてくるのを待っていたりする。

結局
何も聞こえずに、何も起こらずに
夜の闇が迫っているだけが
いつものことだけど。



冬の時期は
私にとって大切な季節かもしれない。
無駄に想えるような時間も
この季節だったら許してもらえるような気がするから。

心を開放したり
楽器を鳴らして耳を澄ませたり
行ったり来たり
想いに任せてみる。



明日から少し
チャンと練習しよう。







2025/12/20
354「地域で演奏する意味」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今年のコンサートがすべて終了しました。

リサイタルを終えて4日後の本番は
私にとってかなり厳しい状況でしたが
(体力的・気持ちの切り替え的)
お世話になっている地域のためには
頑張りたいと思いました。
編成も曲目も全く違いましたが
音楽を奏でることに差はありません。

ちいさなコミュニティハウスで
可愛らしい小さなお客様と
シニアの方へむけての演奏。
絵本を読み聞かせながら
ヴァイオリンデュオで奏でる
音楽の世界に浸っていただきました。

「生の演奏は、やっぱり素敵」
「子どもが身体を揺らしながら聴いていて楽しそうだった」
「楽しかった」

嬉しそうに
笑顔で帰っていかれるみなさんに
こちらも元気をいただきました。

段取りや
最終調整は現場合わせの綱渡りですが
それもまた楽しいです。
完璧ではないからこその
隙間のエッセンスに
自分の経験が詰め込まれます。

終わってホッとしました。

お疲れさま、自分。





2025/12/18
352「トラブル対処も経験」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

思いがけないトラブルはよくあるものですが
それが本番当日だったりすると・・・焦ります。
今回のリサイタル当日
ホールに到着して
車のトランクを開けようとしたら
開きませんでした・・・

何度ボタンを押しても開かず
何度トランク本体の開錠を試みても
開かない・・・
トランク内にはプログラムと配布物
衣装まで入っています。

サポートスタッフの女性と
しばらく(といっても5分くらい)
すったもんだしていると
「塚本さん、プログラム原稿はありますか?
万が一の場合に備えて印刷に回します」とのことで
メール内を探して転送し
私はスマホで開錠する方法を探したり
ディーラーに連絡してみたり・・・

結局トランク本体は開かず
女性スタッフと私の
手あたり次第の模索で
後部座席からトランク内のものを
取り出すことができました。
その間30分。

私の脳内は
「あれ?なんで開かないんだろう」
「何かスイッチを押したかな?」
「慌ててもしょうがないけれど」
「そろそろ次の手段を考えねば」
「プログラムは何とかなりそう」
「衣装・・・着てきた服で弾くか」
「でも、何とか、なりそうなんだけどな」

以前、後部座席からトランク内に
スキーを入れた記憶がどこかに残っていたので
根拠のない「なんとかなる」が発動されて
取り乱さなかったのかもしれません。

しかし・・・
こんなことがあると
少なからず影響はあるので
細心の注意をしました。
小さなことでも
演奏に響くのは自分でもわかっていたことです。

しかし、その30分のズレは
その日のリサイタル開始まで尾を引いて
全てに対して少しずつギリギリになってしまいました。
(共演者への昼食買い出し・録画設定・本番前のルーティン)

そんな時は敢えて集中力。
お腹に力を入れて
腹を括る。それだけです。



後から
「塚本さんの送ってくれたプログラム原稿は
去年のものでした・・・」

まぁ、私のすることなんて
そんなものです・・・・




1  2  3  >  >>