塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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2025/02/24
55「ピアノのメンテナンス」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

冬になると悩み多き乾燥。
お肌の乾燥も気になりますね。
そして楽器の面では
ヴァイオリンはもちろんのこと
ピアノも気になります。

私は自宅にアップライトピアノがあります。
小学校5年生の時に
栃木県大田原市のショッピングモールで開催されていた
ピアノフェアで両親に買ってもらいました。
初めて自分だけが使うピアノ。
あの時の
「え?買ってもらえるの?」
という驚きと嬉しさを
今でも覚えています。

あれから40年以上・・・
栃木県から横浜の実家へ移動し
私の音楽高校・音楽大学の副科ピアノで苦楽を共にし
その後、私の結婚とマイホーム購入を機に
我が家へやってきて25年以上。
私のリハーサルや趣味程度のピアノ演奏、
娘たちの副科ピアノなどで
酷使されながらも元気に現役です。

しかし、近年の冬の乾燥・夏の暑さは異常で
楽器の踏ん張る力もギリギリといった感じ。
本来ならば、年に2回は調律をお願いしなければならないところを
今回はなんと、2年も空いてしまいました・・・

ピアノの調律師はいつも同じ方にお願いしています。
調律しない時期が長くなると、
元に戻すのに労力がかかることは承知しているので
ひたすら謝る。
「仕方ないですよ。ピアニストじゃないんですから」という言葉にホッとしつつ
「あれ?なぜかAの音はほとんど狂っていないですね~」と鍵盤をトントン。
ヴァイオリンの調弦をするAの音は
練習するときやリハーサルの時も
変に感じなかったなぁ・・・
そのほかに
自分が弾いているときに感じる鍵盤の違和感や不具合、
耳に「キン!」と刺さるような音のする鍵盤を伝えて
鍵盤のホコリやハンマーの掃除をして
調律が始まります。
約2時間の調律。

私はその間、イヤホンをして
別の部屋で
本を読んだり仕事をしています。


「乾燥がひどかったみたいですね」という調律師の言葉に
加湿器をもう少し長い時間稼働させることを勧められました。

ピアニストではないので
あまり神経質になっても仕方がないので
もう少し頻繁に調律をお願いすることが一番のようです。

楽器の管理は、それぞれの楽器や部屋の状況・使う頻度
プロ・趣味・音楽学生などによって細かく変化します。
それでも
「楽器は元気かな?」と
耳を澄ませて楽器の声を聴くことが大切です。

ヴァイオリン弾きでも、
ピアノが家にあるのであれば
メンテナンスしてあげましょう。







2025/02/20
51「暗譜は目を開く?目を閉じる?」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

暗譜の話のつづき・・・
私のように、かなり作り込んで暗譜をする方法もありますが
他にもいろいろありますよ。
  • とにかく弾きまくって覚える→ちょっと時間がかかりますが、確実な方法です。体育会系のイメージですね。
  • その曲のイメージを絵にかいて覚える→小さいお子さん向けですが、自分のイメージがしっかりしているとすんなり覚えることができます。
  • 歌って覚える→これも短い曲を暗譜するお子さん向けですが、大人の生徒さんにもとても有効です。私も時々鼻歌を歌いながらフレーズを覚えているときがあります。
  • 弓を使わないで左手だけ動かして弾く練習→左手の動きに集中することによって、目視で音を記憶しているということにつながる。

暗譜で演奏するときに、目を閉じて弾いている演奏家と、目を開いて左手に集中して弾いている演奏家がいます。
私自身は目を閉じているほうが多いのですが、できれば目を開いて演奏するように勧めています。
しっかりと左手に集中することによって、確実さが増し、自信がつくからです。

暗譜ひとつでも
人それぞれ。
自分に合った方法をみつけるのは
自分だけの力では難しいです。

自分にはどんな特性があるのかな?
どんな方法があっているのかな?
どの方法が好きかな?

先生と共に
相談しながら
一緒に考えながら
レッスンを進めていくことができれば
ヴァイオリンを弾くだけではなく
生活していくうえでの
様々なことにも応用が利くのではないかと思います。








2025/02/19
50「楽譜を見ないで演奏するって大変だけど」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

楽器を演奏するとき
コンサートや
発表会などでは「暗譜」が基本です。

暗譜=楽譜を見ない

演奏家にとって楽譜を見ないで楽器を演奏することは
必須条件です。
オーケストラをバックにソリストとして弾く場合や
ヴァイオリンだけで一人で演奏するときなど
暗譜が必要です。

ただし
絶対ではありません。

現代曲など、直前まで作曲家と協議しながらの初演や
室内楽での演奏
まぁ、
なんなら、
いつも楽譜を見て弾いてもいいんですよ・・・

でも、
私の場合は
「やっぱりこの曲は暗譜よね・・」っていう曲もあるので
暗譜の訓練はします。
(ヴァイオリン独奏で弾く時は
なるべく楽譜を見たくないです。
その方がカッコイイから!)

生徒さんには
これも訓練なので
よほどのことがない限り
暗譜の練習もしてもらいます。

特に子どもの生徒さんは
しっかり訓練します。
その練習が他のことにも役立つからです。

大人の生徒さんには強要はしませんが
難しい場所などは
「この部分だけ暗譜しちゃいましょう!」
お伝えします。
その方が、すんなりと弾けることも多いからです。
(視覚が楽譜をみるという作業を放置することによって
左手と右手を目視して集中して弾くことができる)


暗譜にはさまざまな方法があるのですが
私は
「頭の中の楽譜をめくっていくように」
暗譜していきます。

曲の構成(ブロック)を頭に入れて
その区切りが楽譜のどのあたりに書かれているのか
確認します。
(たとえばABAなのかABCAなのかAA'BB'CC'なのか・・・など)
同じような繰り返しだけど
ちょっと変更部分があるところを
念入りにチェックして
その場所が何ページ目の何段目なのか確認します。

覚えにくいなぁ、と思うところ
(もしくは速いテンポで音のたくさんある場所)
から暗譜を始めて
何回も出てくるフレーズは
その場所が他にどこに書いてあるのか
番号をつけてチェックします。

ここまで来たら
あとは頭の中の楽譜を頼りに
練習するのみ。
アナログ方式かもしれませんが
自分の脳は、自分のやり方で
操縦するしかないのです。

そのうち
指や身体に曲が染みついて
無意識に指が動くようになってきます。
(その無意識が怖いから注意が必要なんですが)

最初から音をひとつずつ覚えていくのではなく
かたまり(ブロック)で覚えていくことが大切です。
この方法は自分で考えて習得しました。


生徒さんは曲が仕上がってきてから
暗譜の練習になるまで
少し時間がかかります。
どのくらい頭の中に楽譜をきちんと保存しているか?
私からのチェックが厳しいからです。
曲の構成は?
和音の変わるところは?
音の大きさが変化するところは?
音が変わる場所は?
???

中途半端で暗譜を開始すると
余計な時間がかかることもあります。
(私がアレコレ諮問をすることは
意地悪をしているわけじゃないんですからね)
説得力のある演奏をしてもらいたいから
細かいところにこだわります。

暗譜ができるようになると
自由になってきます。
自分が表現したいことを
色々と試してみることが楽しくなります。
音楽が色彩豊かに
より演奏者に近づいていく感じになっていきます。
そうなれば
もうこちらのもの。
本番を楽しむ、という域に達してきます。



ただ
最近の私は
記憶力の低下ととに
楽譜を見て演奏したい欲が高まります・・・
やはり、安心ですから。
暗譜に失敗して
どこを弾いているのかわからなくなり
頭が真っ白になって
演奏が止まってしまったらどうしよう・・・💦
(そんな経験は今までにありませんが・・・)


それでも、敢えて暗譜の道を選んで
四苦八苦して自分を苦しめることもあります。
本番前は心臓が口から出てきそうなほど
緊張しますが・・・
人生、チャレンジ。



ううむ。
しかし
いつまで暗譜で弾けるかしら~・・・








2025/02/18
49「楽譜を目で追う練習」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

「先生、練習する時間がありません💦」

う~ん、困りましたね。

「仕事が忙しくて時間がないです。」
「定期テストが近くて勉強時間しか取れません。」
練習できない理由はいろいろありますよね。
でも、あきらめなくても大丈夫ですよ。

私はヴァイオリンの初心者さんには
「楽譜を目で追う練習をしましょう」とお伝えしています。

ヴァイオリンを弾くには
本当にたくさんのことを考えて
弾くという動作につなげていかなければなりません。

音符を目で追いながら
左手の指番号と音があっているかを確かめて
右手の運弓記号を確認して動かす・・・
この音はつなげるんだっけ?
どんな音量で弾きなさいって書いてあるの?
でも、そもそも楽器を構えている姿勢はこれであってるの・・?

なんてことになったら

「ひー、私は、なにをしてるんだか、わからん」状態。

そうなると

弾けない~
できない~
つまんない~
やめる~

という道順を辿るのは目に見えています。

でも、ちょっと待って。

せっかくヴァイオリンという楽器を選んでくれたのに
混乱したままで終わらせてしまうのは
とてももったいないです。


私のレッスンでは
希望があれば
生徒さんに合ったテンポで演奏した動画を
お渡ししています。(完全オーダーメイド)
それを聞きながら、見ながら
自分の楽譜を開いて
音を目で追う練習
私はとても有効な練習方法だと思っています。


ヴァイオリンを弾くだけの練習ではなく
目で音符を追う練習。
楽譜のどこを見れば、どの音が鳴っているのかを
あらかじめ確認しておく。
どのフレーズが楽譜のどの辺りに書いてあるのかを
記憶していく。
そうすることで、楽譜が曲の地図のように
自分の演奏を導いてくれます。

ひとつでも「少し余裕がある!」と思えるものがあれば
他のことが頑張れますよね。

ヴァイオリンを弾くことができなくても
ヴァイオリンのことから離れてしまわないこと。

それがとても大切なことだと思います。

目で楽譜を追う、ということは
後に「楽譜を暗譜する」という工程で
とても役に立ちます。

そのお話はまた次回に。





2025/02/17
48「ヴァイオリンを弾くことは哲学?」  
こんにちは。ヴァイオリニストの(つかもとかおり)です。

ヴァイオリンを弾くことは
反射神経や運動神経が大いに関係しています。
  1. 目で楽譜を認知し
  2. 脳が素早く
  3. 的確な位置に指を動かす指示を出し
  4. 耳が瞬時に音程をキャッチして
  5. 微調整し
  6. 記憶にある自分の音を探し出して
  7. 音楽を創っていく
もっと細かく細分化することもできますが
一音弾くだけのことに
最低限
これだけのことを詰め込みます。

音楽は消えていく芸術です。

私たち音楽家は
その一瞬一瞬に込めた音を
誰かに届くことを願って演奏します。
その思いが
自分とかけ離れたものにならないよう
計画して準備して
本番で演奏するときは
運動神経をフル活用・・・

ただ、それに至るまでに
黙々と練習をしています。
反射神経と運動神経が最大限に活かされるのは
意識的から無意識へ
思考を移行することが重要になってくるからです。

レッスンでは
ヴァイオリンを弾くだけではなく
思考の整理も含めて
ご自分の意識改革に役立つことも
お伝えしています。









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