塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
  1. ブログ 日常風景
 

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2026/01/07
7「祈ること」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

昨日、姉が視覚障碍者だということ書きました。
50代からの中途視覚障害。
この10年の景色は彼女の中でどのように彩られているのでしょうか。
見えにくい世界から、徐々に失われていく視界とともに
どのように考えていたのか
私には聞く勇気もなければ、
どんな声をかければいいのかわかりません。

視界が失われていく最中、姉は私に何も伝えませんでした。
どう伝えたらいいのかもわからなかっただろうし
私が狼狽えることを知っていただろうし
多分・・・
憐れんでほしくなかっただろうし
同情されたくなかったのだと思います。

気持ちはよくわかります。
妹に弱みを見せたくないから。
姉の意地。

小さいころから「優等生」といわれて
勉強も運動もできて
親の期待も大きかった姉。
(その陰に隠れて、ズルをしたりいたずらをしても
怒られなかったり、見逃されたりしていた妹の存在は
さぞかし苛立たしかっただろう・・・)

「見えない」というハンディがあっても
精いっぱい意地を張りたかったに違いない。

未だに
私に会うときには
きちんと背筋を伸ばして
着物をきちんと着こなして
周りの人が驚くほど
立ち居振る舞いが堂々としています。
(だから私のポンコツが目立つ・・・笑)


だから、私にできることは
姉に「祈ってほしい」と伝えることでした。

自分の力だけではどうにもならないこと。
家族の状況が厳しくて自分だけでは気持ちが耐えられないとき。
暗闇しか見えなくて苦しいとき。
心が涙を流しているとき。

私は自分の心が苦しくなると
いつも姉に電話やメールで
「祈ってほしい」と伝えています。

そうするとすぐに
「まかせて」
と返事が電光石火の如くかえってきます。

姉はカトリック信者なので
祈りは生活に一部になっています。
その強み・得意を活かして
私だけのために祈ってくれます。

姉しかできない
姉にしか頼めない
私がお願いしたいこと。
わがままだと言われてもいい。

それが「祈る」こと。
姉と私をつなぐ強力な絆。




未だに、視覚障害についての疑問があるとき
私は単刀直入に尋ねます。
「どうしてほしい?」
「何が必要?」
「こういう時はどうすればいいの?」
訓練を受けた視覚障碍者には
その人の方法があり
闇雲に手伝おうとしても
邪魔になってしまうこともあるそうです。

歩数を数えている。
音を聞き分けている。
空間の広がりを感じている。

ただ、緊急に危険にさらされていたり
音の出ない信号で青になったタイミング
イレギュラーなこと(列車の遅延だったり番線の変更)があった場合は
声をかけてもらえると助かるとのことです。

くれぐれも
点字ブロックに物を置いたりすることは
避けたいものです。


ポッドキャスト:視覚障害者ゆりさんの日々










2026/01/06
6「見えない世界で生きる姉」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

私の姉は中途視覚障害者です。
50代の初めから徐々に見えづらくなり
5年ほどで完全に視力を失いました。

弱音を言わない姉の状態に気づかず
私自身も混乱の中にいたコロナ禍。
姉は必死の思いで日本点字図書館の自立支援訓練を受け、
なんとか見えない世界へのシフトチェンジをしました。

50代になってからの失明は
それまでの人生を失うくらいのショックと悲しみ。
「なんで私が」というやりきれない思い。

私が気がついたときは
無我夢中で訓練を受けた先の
「見えない世界」をしっかりと歩んでいる姿でした。

この数年、姉は趣味の歌舞伎を楽しみ
持ち前のコミュニケーションの高さを活かして
実証実験に参加して意見を伝えたり
「見えない世界」についての発信や
講演会をしています。
そこまで辿り着くまでのお話は
折々にご紹介していきたいと思いいます。

姉の様子がテレビで放映されるとのことなので
ご案内します。
以下、本人からのお知らせです。



『過日、東京都デジタル局企画「障害者がスマホを使用過日したスマートサービス実証実験https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/12/2025120306」に参加したおり、東京MXテレビより「視覚障害者の日常密着取材」を依頼されました。


日常の白杖歩行、日本点字図書館・点字教室ボランティア指導や自宅での様子を取材されました。以下の報道番組内の1コーナーで放映されるとのことです。


東京MXテレビ

2026年1月7日 水曜日 20時から21時の間の1コーナーにて

番組名:堀潤 ライブジャンクション


但し、生放送番組なので、事情によっては緊急報道へ変更になる可能性もあるとのことです。どうぞご了承くださいませ。


様子も分からないまま、おろおろしながらの撮影取材でしたが、少しでも視覚障害者について知っていただけるきっかけになればと思いました。

ご視聴いただければ幸いに存じます。』



ポッドキャスト『視覚障碍者ゆりさんの日々』







2026/01/05
5「二十四節気・小寒」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今日は二十四節気の「小寒」です。
日本の美しい季節を味わうために
公式LINEでは
私なりの季節の過ごし方・食べ物の事
その時期の思いなどを綴っています。



【小寒】しょうかん 寒の入り。
寒さが一段と厳しくなる頃。 
これから大寒を含めた30日間を「寒の内(かんのうち)」と呼ぶ。


 新しい年になりました。
マイペースな巡航速度に至るまでには 
もう少し時間が必要でしょうか。
 私自身はめずらしく娘2人と共に 賑やかな年末年始でした。
 ほんの少し 寂しさを抱えながら 
今、この共有する時間を楽しむって 
なかなか難しいものですね。
気持ちが右往左往します。

次に家族が揃う時期がいつなのか
今の時点ではわかりません。

それぞれが次のステージに向かう年なので
 今まで味わったことのない気持ちになりました。 

これからの季節は、暖かくして過ごしたいものです。
 ホカホカの白湯や酒粕たっぷりの甘酒。
 温かい靴下 。
手袋やマフラーにブーツ 。
ありったけの暖かいものに包まれて 健やかに過ごしましょうね。
 体温が下がると老化が早くなり 免疫力も弱ってしまいます。

 冬の時期は、要注意です。 

***

このように、ゆるりとメッセージを配信しています。



私は苦手な時期なので
気分的に「冬眠」します・・・
特に1月末にやってくる「冬の土用」は
なにをやってもうまくいかないので
思い切って休みます。
12月に大放出したエネルギーを
静かになだめつつ
次への計画を立て始めるのは
なかなか至難の業・・・
それでも、思考を止めない努力はしています。


みなさんは
どのような冬の過ごし方をしていますか?



2026/01/02
2「お正月の風景」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

年を重ねるごとに
物事がシンプルになってきているように感じます。
年末年始の過ごし方もそのひとつ。

娘たちが幼い頃は
日本の伝統を少しでもわかりやすく
様々なことを伝えたくて必死だったように思います。

お箸の使い方
配膳の位置
季節の行事やしつらえ
季節の移り変わりや言い伝え

その中でも特に
日本の美しい食事風景は
海外へ出かけた時に
誇れるものだと思っています。

その中でもお正月のお節料理については
私自身も学びながら
知らない食材を使って
見よう見まねで料理して
娘たちに伝えたものです。
(伊達巻がなかなかうまくできなくて1回で挫折した苦い経験があります)

私の母は、私の結婚後1年で他界したため
いっしょにお節を作ったり
お正月を寿ぐ機会はありませんでした。
実家の味は自分の味。
それが良いのかどうか?
少し寂しい思いもあります。


娘たちが幼い頃は
お正月に訪れた義両親の家で
義母の作る、丁寧に作られたお節に感嘆しながら
先人の知恵と意味を説明したものです。
お重に詰められた
義母の特製おせち料理は
本当に美味しかったです。
華やかで、賑やかなお正月の思い出です。
そして、その思い出は
しっかりと娘たちに根付いているようです。


今では
お節の中でも好みがあるので
種類が少なくなり
簡単に準備できるものを
少しだけ、いただく程度になりました。



2人の娘たちは今
海外で暮らしています。
限られた生活費の中から
自分に合った食事を作るので
いつでも好きなものを食べれることはないようです。
現地のスーパーをくまなく見渡して
実家で食べていたようなものを
真似して作ってみても
自分の好きな味に仕上げるのは難しいです。

それでも、自分の味覚を信じて
少ない選択肢の中から
食材を選び
味付けを工夫して
狭い自分の勉強机にランチョンマットを敷いて
お箸をつかいながら
笑顔でご飯を食べている写真が送られてきます。

海外で暮らすことは
日本人の代表として暮らすことでもあります。
自分の立ち居振る舞いが
日本人全員のすることだと思われてしまう危険もあります。
日本全国どこの出身であっても
地方によってしきたりが違ったとしても
外国人には関係のないことです。

娘たちにとって
幼い頃の記憶は鮮明で
私の口うるさい指摘は今なお覚えているそうです。




さて・・・今の私と言えば・・・
手間をかけずに
美味しく
お正月を飽きずに楽しむことを
モットーにしています。

伝統を伝える役目を終えて
新しいスタンダードを見せていくことも
母から娘へバトンを渡す役目なのではないかと思います。









2025/12/31
365「2025年大晦日」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

大晦日は午前中に美容院へ。
いつも変わらず担当してくださる美容師さんと
他愛もない話をして過ごす時間が私にとって大切な時間。
ヘアスタイルがきれいになったところで
年末の雰囲気を味わいに近くの食料品売り場を覗き
あまりの人多さに退散・・・
家に帰って洗車(ご近所さんもみんな車を洗っている)しながら
庭の掃除をして
夕食の献立を考えつつ
穏やかに暮れていく陽ざしを見つめています。

家族がいたころは
賑やかでワイワイした雰囲気が
年末の慌ただしさに拍車をかけて
年越しまでの時間があっという間でした。

年々、過ごし方が変化していくことを
受け入れつつ
削ぎ落すところを見つけて
自分のペースに
シンプルに
生きることを目指したいです。

1年後を想像することが難しいですが
今は自分を労って
2026年へバトンを渡します。

今年1年間書き続けたブログが
役に立ちますように。

365日、達成!




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