塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
 

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2026/07/12
193「果物を買う?」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

先日、買い物に行ったときに果物が選べなくて困りました・・・

桃がきれいに並んでいたので買おうかと悩みましたが、ちょっと見ただけで追熟が必要な感じだったので、即日食べたいと思った私は買いませんでした。桃は冷やして食べると美味しいですよね。ガラスのお皿に並べられた果実を想像するだけで「おいしそう~」とテンションが上がります。スイカと並ぶ夏の味覚で、大好きです。ただ、冷やす時間が必要だったり、丁寧に冷蔵庫に保管しないと色が変化してしまったり、なかなかきれいに切り分けられない(これは私の技術に問題があるだけか?)。そのため桃を買う場合はほんのちょっと勇気が必要なんです

。桃は血の巡りを良くしたり、便通が改善したりする効用があります。桃の種には漢方薬に配合されたりするそうです。多くの果物が涼性(体の熱を冷ます)ですが、桃は温めるタイプの果物とのこと。夏野菜も涼性のものが多いので、桃を食べることによってバランスを取ることができますね。あぁ・・・やっぱり買えばよかったかしら・・・

 

その日に並んでいた果物は、他に定番のスイカ。これも思ったよりも高くて・・・もう少し安価で食べたいと思ったので買いませんでした。キウイもずいぶん高価な値段。あとはオレンジとぶとう。なんだかあまり美味しそうに見えなくて、残念ながら果物をあきらめました。

いつものスーパーではなく、たまに行くところだったからでしょうか。いろいろな品物を比べながら、買い物するのが楽しくもあり新しい発見もあったりして楽しかったです。

 

みなさんはどんな基準で果物を購入しますか?




2026/07/07
188「二十四節気・小暑」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

小暑(しょうしょ)

本格的な夏が始まるころ。小暑の初日はちょうど七夕と重なる。


梅雨明けの前後の地域も多く、梅雨末期の蒸し暑さに体調も揺れる頃かもしれません。ついつい冷たい飲み物や食べ物を欲してしまいますが、身体を冷やしすぎるのも不調の原因になってしまいます。スタミナをつけなくては!とガッツリ食べるのも、私の年代では少し無謀に思えます。そんなときの私の方法は「ペースを落とす」。蒸し暑くて身体に熱のこもったような気がするときは、やはりひやりと喉ごしのよいものが食べたくなります。冷たいものはいつもよりゆっくり飲んだり食べたりすること。ガッツリ系の食事も、時間をかけて自分の適量をゆっくり食べること。つい時間がなくて焦っていた子育て期のように、ガツガツと飲んだり食べたりしてしまう習慣を見直して、意識してペース配分を考えることも必要に思えます。


「少しだけゆっくり」

その言葉を合言葉にして、遠くを眺めたり、一杯の温かい紅茶を楽しむ余裕が欲しいですね。

 


2026/07/04
185「道・視察旅行⑨」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

娘たちは二人とも演奏している楽器はヴァイオリンです。

結果的に家族のなかでヴァイオリン弾きが3人になったわけですが、そうさせたかったわけではありません。

長女にはヴァイオリンを弾けるようになったら良いかなぁ・・という気持ちはありました。どちらかと言えば不器用な長女はヴァイオリンに関しては続けることは難しいと思って、他のことに目を向けるように誘導したこともありました。ヨットに興味を持って毎週江の島へ出かける生活をしましたし、乗馬も好きで馬との交流を楽しんでいました。毎年恒例の家族スキーは、一番性に合っていたらしく、もう少し近くにスキー場があったらインストラクターにでもなっていたのではないかと思います。次女は長女のレッスンに付き合うために、半ば強制的にヴァイオリンを始めたような感じでした。そのうちに、水泳に目覚めて競泳選手になるほど泳ぐことが好きになりました。なんでも比較的上手くこなすことができるけれど、苦手意識があったり興味がないことは無理に追及することはありませんでした。乗馬は馬が大きすぎて怖がっていましたし、スキーもなかなかキレイなフォームで滑れるのにそれほどの熱情はもちませんでした。

ヴァイオリンを続けることに関しては本人に任せました。

 

私の唯一つの希望は、音楽だけに盲目的になるのは避けたかったことです。

人生において、様々な選択肢を提示したいと思っていました。

ヴァイオリンを弾くことだけに固執するのではなく、自分の持っている他の可能性も探求してもらいたい・・・

幸いなことに二人とも頭脳明晰で、多少のデコボコは有れど、考えを深めていくという作業は幼いころから訓練していました。

 

二人とも経済的な自立を目指しています。

ヴァイオリンだけを上手に弾いていればお金が稼げるわけではない。

これからの時代は、ひとつの技術に専門知識を持ったうえで、他の技術を掛け合わせ、それらをパラレルに活用していく能力が必要とされる気がします。音楽だけしか知らない、だから生活能力は重要視されない、という昔気質の音楽家は生きていけなくなると思っています。

二人とも演奏技術の向上の努力は常に必須としても、その先にあるビジネスチャンスをしっかりと見据えています。その素地は、ビジネスマンだった夫の影響が大きいと思います。世の中の構造、資本主義の中で生きていくこととはどういうことか、自分の周りで起きている経済活動などの話は、幼稚園頃から話して聞かせていました。今では二人とも世界情勢や金融についての最新情報に敏感に反応するまでになっています。

私が同じような年齢の時にはボヤ~っと何となく毎日を過ごしていたなぁ・・・と恥ずかしくなるくらいです。

様々な人とのコミュニケーションを通して自分の意見を主張して交渉する、知識や経験を通して自分を表現していくことが積み重なって、最終的に自分のやりたいことが実現していく。その過程を彼女たちは身をもって、それも海外で経験を積んでいます。日本にそのまま暮らしていたら気づけなかったことはたくさんあったでしょう。

海外生活は過酷です。

思っているよりも大変です。

「なぜわざわざ海外に行く必要があるのか?」「デジタルの発達した現代で、困難極まる海外生活を強いるのは愚行では?」といったことを考えないではなかったです。ただ、はるか昔に自分がドイツ留学を決めた理由が「無意識を意識する」ということだったことを思い出しました。日本にいたらわからない感覚を、ドイツで磨いてみたい・・・と思った20代の自分。人間的な幅を広げたいと思ったあの時の自分を、娘たちに少しだけ重ね合わせることで理解できるような気がしました。

 

これからの道、彼女たちはどのように過ごしていくのでしょうか?

私が提示し続けた選択肢はもう役目を終えました。

その先に拡がる人生は自分で選択し、自分で折り合いをつけていかなければならないでしょう。

 

そのスタート地点(もしくは助走期間)を見ることのできた今回の視察旅行は、私にもとても意味のあるものになりました。

そしてなにより私自身、自分の行く先を見つめるヒントがふとした瞬間にありました。

そのお話はまたいつか。


2026/07/02
183「視点を変える・視察旅行⑦」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

以前ヨーロッパに暮らしていたからこそ、日本との違いを感じることができるのは、視点の変換という普段の生活ではできないことが浮き彫りになります。今回の旅ではちょっと意識して観察してみることにしました。私個人の主観なので、間違っているかもしれないということをお断りしておきます。


海外でよく見かける老夫婦の姿。手をつないでお互いに寄りかかりあいながら歩いている姿は、今も昔も変わらなかったです。羨ましいなぁ、と思いつつ、私たち夫婦が彼らの年齢で同じようにしていたかどうか・・・きっと違う形で二人で過ごしていたかもしれない、とも思いました。ヨロヨロと歩く老人をあまり見かけることはなく、一人で行動している老婦人や老紳士も多く見かけました。なんとなく、年代別に集う場所も分かれているような気もしました。子どもの声が良く聞こえて、元気な泣き声やしゃべっている声があふれていました。電車を降りるときにベビーカーを当然のように手伝う人がいて、店舗に入るときのドアは老若男女問わず後ろの人を気にして抑えて待ち、「ありがとう」と声を掛け合うことが自然でした。

街中ではどちらかといえば一人で行動している老婦人を多くみかけました。美術館の受付で、チケットを購入しながら見どころを訪ねていた老婦人。おしゃれをして地下鉄に乗っていた上品な婦人。レストランで楽しそうに二人でお茶を楽しむ老婦人ふたり。ワーキングウーマンたちが、スーパーの巻き寿司をテイクアウトしてレマン湖畔でおしゃべりしながらお昼を過ごしている姿はオシャレでした。(美味しいかどうか?それはわかりません)

自分のモデルになるような女性を探していたかもしれません。


窓口でどんなに長く時間がかかっても、だれもイラついた態度をとることなく辛抱強く待っている人たち。お互いの時間を尊重して、面倒がらず、邪険にすることなく、時間を最大限に使って相手に向かっていく姿が印象的でした。わからないことはちゃんと聞く。私もswiss passを購入するのに、確認を怠らず、少しの疑問点も質問しましたが、嫌な顔をすることなく辛抱強く説明してもらえました。たとえ私の英語がハチャメチャであろうとも・・・美術館のチケット販売では3つある展示会の全てを細かく説明してもらって、どのチケットを購入したら良いのかまでアドバイスをもらいました。逆に、ホテルのシャトルバスが夕方の時間帯だけ運行されていないことを知らなくて、ずっと待っていたことがありました。チェックインの時に「一日中運航しているよ」と言われて確認しなかった自分のせいなのですが、たしかに受付の人は夜間担当だったので日中のことは担当外だったのかもしれません。

「こちらの人は、自分の担当することは責任をもって細かく教えてくれるけれど、一旦担当外になると雑だよ。でもね、それでいいと思う。担当外のことまで知るべきなんて、責任が大きすぎて負いきれないからね。」と次女がサラリと言ったときには「ほんと、その通りだ」と納得しました。日本にいるとついつい担当外のことまで知っていなければならないと思って、荷重が大きくなり、結局自分の担当のところもあやふやで中途半端になってしまうことが多いのは経験済みです。担当の場所に責任を持つことの重要さを改めて学びました。


時間の流れがゆっくり感じられるのは、空間が広いということだったり、人との適切な距離だったり、教会という存在があったりすることかもしれないなぁと思いました。


2026/07/01
182「3人で会う・視察旅行⑥」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

13日間の滞在中に、数時間だけ3人で過ごすことができました。

ドイツに住む長女のところへ次女が電車を乗り継いで会いに来てくれたのです。目的はドイツへの引越しを控えた次女が、荷物を預けに長女の家に来ることでしたが、その時期を私の滞在時期に合わせてくれました。日本以外の場所で、しかも3人で会うというのは、本当に奇跡的なこと!長女の家は次女にとって、旅の中継地点。ヨーロッパ各地で開催されるマスターコースを受講したり、気になる先生のレッスンを受けたいと思ったときなどに利用している様子。簡易キッチンで長女に料理をふるまうのが宿泊代金のようなものらしい・・・。

・・・と次女がやってきて急に始まった姉妹の会話に全然ついていけず、しばしボンヤリしていると、「あぁ、これが親離れなんだなぁ」とポンと肩の荷が下りたような気がしました。私が必死にならなくても、この二人は協力することができる。それぞれの考えを展開していきながら、お互いの領域を侵すことなく自立していける。そんな風に思うことができました。そして、私自身も別の角度から自分の世界を創っていけばよい、と思えるような瞬間でした。

親子というのは難しい関係です。家族という一番身近な存在ではあるけれど、一人の人間としての領域があります。踏み込みすぎるとお互いが窮屈に感じて反発したくなる。でも、家族という温かい存在は、誰よりもいちばん理解できて安心できる存在です。親も年を重ねて子どもに頼ることも多くなります。子どもはいつまでも親の存在を意識します。

私自身は頼りになる二人に寄りかかりすぎることなく、支えあっていくことができる関係を、これから模索していきたいです。75歳くらいになったら、頼っても良いかな・・・


3人で繰り出した先は、トルコ料理のお店。

3人とも暑さでバテそうだったので、ガッツリお肉をいただきましょう!とガツガツいただきました。

ドイツ語や英語で店員さんと話す二人をみながら、すっかり良い気分になりました。