塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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2「お正月の風景」

2026/01/02
2「お正月の風景」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

年を重ねるごとに
物事がシンプルになってきているように感じます。
年末年始の過ごし方もそのひとつ。

娘たちが幼い頃は
日本の伝統を少しでもわかりやすく
様々なことを伝えたくて必死だったように思います。

お箸の使い方
配膳の位置
季節の行事やしつらえ
季節の移り変わりや言い伝え

その中でも特に
日本の美しい食事風景は
海外へ出かけた時に
誇れるものだと思っています。

その中でもお正月のお節料理については
私自身も学びながら
知らない食材を使って
見よう見まねで料理して
娘たちに伝えたものです。
(伊達巻がなかなかうまくできなくて1回で挫折した苦い経験があります)

私の母は、私の結婚後1年で他界したため
いっしょにお節を作ったり
お正月を寿ぐ機会はありませんでした。
実家の味は自分の味。
それが良いのかどうか?
少し寂しい思いもあります。


娘たちが幼い頃は
お正月に訪れた義両親の家で
義母の作る、丁寧に作られたお節に感嘆しながら
先人の知恵と意味を説明したものです。
お重に詰められた
義母の特製おせち料理は
本当に美味しかったです。
華やかで、賑やかなお正月の思い出です。
そして、その思い出は
しっかりと娘たちに根付いているようです。


今では
お節の中でも好みがあるので
種類が少なくなり
簡単に準備できるものを
少しだけ、いただく程度になりました。



2人の娘たちは今
海外で暮らしています。
限られた生活費の中から
自分に合った食事を作るので
いつでも好きなものを食べれることはないようです。
現地のスーパーをくまなく見渡して
実家で食べていたようなものを
真似して作ってみても
自分の好きな味に仕上げるのは難しいです。

それでも、自分の味覚を信じて
少ない選択肢の中から
食材を選び
味付けを工夫して
狭い自分の勉強机にランチョンマットを敷いて
お箸をつかいながら
笑顔でご飯を食べている写真が送られてきます。

海外で暮らすことは
日本人の代表として暮らすことでもあります。
自分の立ち居振る舞いが
日本人全員のすることだと思われてしまう危険もあります。
日本全国どこの出身であっても
地方によってしきたりが違ったとしても
外国人には関係のないことです。

娘たちにとって
幼い頃の記憶は鮮明で
私の口うるさい指摘は今なお覚えているそうです。




さて・・・今の私と言えば・・・
手間をかけずに
美味しく
お正月を飽きずに楽しむことを
モットーにしています。

伝統を伝える役目を終えて
新しいスタンダードを見せていくことも
母から娘へバトンを渡す役目なのではないかと思います。