塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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2025/08/31
243「リサイタル2025のご案内」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

明日から9月。
12月のリサイタルに向けて走り出す時期がやってきました。
毎年、9月になると
「今年もしっかり年末まで走り切れるか」と
ちょっと緊張した気分になります。

  • 体力は大丈夫か。
  • 気力をしっかり保てるか。
  • 練習時間の計算はきちんとできているか。
様々なことを考えながら
自分と相談しながら
準備していきたいと思っています。

今年で最後になるベートーヴェンのソナタ。
第10番に万感の思いを込めて演奏したいと思っています。







2025/08/30
242「応援したくなる人たち」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

8月はいろんな本を読みました。
暑くて外出するのが面倒だったこともありますし
とにかく人混みを避けて静かに孤独に浸っていたかった、というのもあります。

1冊を集中的に読むこともありましたし
何冊かを並行しながらめくっていることもあり
なかなか先に進めなくて放置している本もあり
久しぶりに漫画も読みました。


その中で、『#100チャレンジ』(大塚あみ)は珍しくとても楽しく読了しました。
次女と本屋さんに行ったときに
フラリとパソコン・プログラミングの本が並んでいる棚を眺めていた時(いつもはスルー)
ふと目に留まった本でした。
「ふうん、100日間アプリを作り続けるのかぁ。
すごいなぁ。
そういえば、今年初めにアプリのつくり方を習ったな・・・
アレをサクサク作っちゃうのかな」
とパラパラページをめくって読むと、なかなか面白い。
私は日記とか、ノートとか、生身の人間の隠さない言葉の並んでいるものが好きです。
それに100日チャレンジは、私自身も今年の初めに「ブログ100チャレンジ」に挑戦したので
どのくらいの期間を走り続けるのか・続けることの苦しさなどはわかるつもりです。
どのように100日をこの学生は進んでいくのだろうか?
期待が膨らみました。

本に関しては、あまり制限しないで購入すると決めているので
すぐにレジへと向かいました。

ただ、その後は積読・・・
なかなか順番が回ってこなかったのですが
8月の中旬頃に
「そういえば」と
部屋の中で立ち読みを始めたら
止まらなくなって読み切りました。

大学4年生の女子学生が
「どうしたらラクにレポート提出できるのだろうか?」と
chatGPTに質問したことから始まる、彼女の成長日記(と言っても良いと思う)。

もしかしたらプログラミングを知っている人であれば
内容的にはつまらないかもしれない。
でも、私が面白いと感じたのは
彼女の他人とのコミュニケーション方法と大人への態度と言葉遣い。
そして、自分に対して真摯な態度。
「ラクをしたい」という目的ではあるけれど
「もう少し手を加えてみる」「他の方法を探る」という
知ってか知らずか自らに課題を与えて乗り越えようとする姿に
成長のステップを感じて、とても清々しく思いました。
(実際には、アプリ作成に没頭できるのは学生だからだよね、他のことは多少混乱していても問題ないからね、と羨ましく思っていました)

昭和人が平成若者とのコミュニケーションに困っている昨今。
今は時代や常識やスタンダードがビュンビュン変化しているから
サーフィンのように世の中を渡っていかないと生きていけない。
若者たちは、既存のものを深く理解しなくとも
行動しながら新しい可能性を求めて走っている。
走れない昭和人は、ついつい自分の知っている世界だけを語って
おせっかいな一言二言を若者に伝えてしまう。
「昔は・・・」「私は・・・」「そんなこと・・・」等

でも、すれ違いざまに掛けるひとことに、若者はふとヒントをもらうこともあるのではないか?
それは、積み重ねた経験と大局をみることのできる視野の大きさ。
私たちの出番なのではないか。

私たちは走り去る若者に舌打ちをして憤ることもある。
でも、自信を持ってもいい。
私たちはダテ
本を読みながら
さりげなくサポートしたり助言したり
100チャレンジをおもしろがっている教授や大人の姿に
今の時代を生きていくことのヒントをもらったような気がしました。

おススメです。




2025/08/29
241「音楽家として生きること」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

長女の文章を読むには
なかなか体力がいる。
上っ面ではなく
心の奥底までのぞき込んで
どうかすれば
素手でかき混ぜるような・・・
そんな厳しい面も感じる。
でも、隠れたユーモアもちゃんとある。
今日は彼女の世界に浸ってみたいと思う。


https://note.com/kunstgeige12/n/naf2c9a43c3ca

2025/08/28
240「手に汗をかきますか?」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。


楽器を演奏する人たちにとって
パフォーマンスに影響する「汗」は
かなり深刻なものだったりします。

  • 手汗がひどくて音程がズレる
  • 額から汗が飛び散る
  • 汗で衣装の色が変わる・・・など

涼しい顔をして演奏していても
内情はかなり大変で過酷なこともあります。

私の場合は・・・
手汗:緊張して手が冷たくなって、うまく動かなくなるのはいつものことです。舞台袖で腕をブンブン振り回して血の巡りを良くしようと、無駄なあがきをしています・・・でも、良い緊張感として受け止めています。
額からの汗:あまり経験がありません。
汗で衣装の色が変わる:夏のコンサートで滝のように汗をかいたことはありますが、色が変わるほどのことはなかったです。

顎あてに汗をかきすぎて、楽器がツルツル動いてしまったことはあります。
焦りました・・・💦

練習通りに本番で弾けることが目標ですが
本番だからこその
イレギュラーな状況のサンプルが増えました。
これは経験を積み重ねて取得することのできた「宝」です。
私にとっては
どんな小さなコンサートでも
真剣勝負のたった一回しかない
その時だけの特別な時間。

これからも
特別な時間を積み重ねていけるような
音楽家になっていたいです。

*暑い日が続いているので、汗の話が多くなってしまいました







2025/08/27
239「顎あての汗問題」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

暑い毎日ですが
やはりヴァイオリンの練習はしなくてはなりません。
私の場合は、エアコンをつけていても
かなり汗をかきます。

気になるのは楽器に密着している場所。
「顎あて」といわれるところは特に気になります。

ヴァイオリンは左顎と左肩で楽器を挟んで弾きます。
肩の部分は、「肩当て」と呼ばれる器具を使う場合と
使わずに自分の肩で支えて弾く場合があります。
私は案外首が長いことと
音程がとりやすいという理由で肩当を使用しています。
そのため、肩は肩当てがあるために楽器が密着することはありません。

ただ、顎の方は左顎がしっかりと顎あてに乗っけなくてはなりません。
私は夏になるとコットンのハンカチを使って
顎あてに汗がつかないようにしています。

時々、顎あてカバーを使ってみるのですが
どうしても、楽器の音がこもってしまうような気がして
コンサートの仕上げ期間は外した方がよさそうです。
布1枚のことですが
音への影響は大きいことを感じます。

楽器にとっては
何も細工をしないことが一番なのですが
汗や涙、息(口息・鼻息)が楽器にストレスを与えてしまうことになるので
気をつけなくてはなりません。

今日も汗だくで練習を終えました。






2025/08/26
238「カウントダウンはじまる」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

2025年もあと4か月ほどになりました。
え?びっくりした?

私は夏になるとリサイタルの準備が加速してくるので
心して過ごすようにしていますが
やはり9月を目前にすると焦ります・・・

今年は少しずつ準備を早めにしながら
ちょっとでもラクに本番を迎えられるように工夫しています。

楽しく弾きたいために。

相変わらずプログラムは盛りすぎなのですが
それも、自分が弾きたいから。

そう思うと気持ちはラクになります。



2025/08/25
237「心の準備からはじめる秋冬シーズン」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

少し寝ぼけたような音のヴァイオリンを片手に
いつも通りのリハビリを始めながら
秋冬シーズンに想いを馳せていました。

今日も庭に出れば37℃の容赦ない暑さ。
点検する場所があったのですが
暑さでクラクラしそうになりながら
手早く済ませて家に引きこもりました。

どうしてもお昼まではエアコンを付けなくなくて
暑さを我慢しながら午後1時まで待つ。
エアコンの涼しさにふっと気が緩むと
疲れがどっと押し寄せてきます。
「暑さによって身体は思いのほか疲れているので気をつけましょう」
とニュースでも伝えられているのは
本当のようです。

いつになったらこの暑さが和らぐのか・・・
9月になってもこの暑さだと
コンサートも思うように弾けそうにないかもしれない。
そんな不安も頭に浮かんできます。

準備段階のときは
不安や焦り、期待と希望が入り乱れます。

ひとりで進める準備。
音階練習やリハビリをしながら整えていくのは
やはり思考の整理から。
心の準備をすることは
やっぱりつらいことも多いのですが
乗り越えていかなければならないことだと思っています。





2025/08/24
236「意図的なひきこもり」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

暑さが厳しすぎて
気がつけば3日間、家から一歩も出ませんでした。

運動量が少なすぎて
睡眠時間がガタガタで
昼間も変な時間に眠くなったりして
ちょっと時差ぼけのような日々を送ってしまいました。

食材は充分にあるので買い出しの必要もなく
来客や外出予定もないので
好きなだけボンヤリしていました。

陽の光を感じながら
時間帯によって変化する風を感じて
「暑い・・・」と独り言を。

いつも見て見ぬふりをしていた細かい掃除をしつつ
面倒な手続きの詳細を確認したり
気になっている本をリサーチしたり
来年の手帳の選定をしたり。
(手帳やノートをリサーチし出すと止まらない)

いつも時間がなくて進むことができない
英語の勉強も、持続してできると理解が早まります。

積読してあった本を開くと止まらなくなって
3冊は読破しました。
でも、平行して読んでいるものはまだあと4冊・・・

いつも細切れの時間で中途半端になっていた
「思考の整理」ができて
ひきこもりも悪くないと思いました。

ちょっとした休暇気分。

この2年間で一番自分の事に集中できた休みだったかもしれません。

中身のない(しょうもない)ものを投稿しても
意味がない
私は連続投稿を自分に課しているので
時々(しょうもない)記事も投稿します。
それも意識の違い。
今年は連続することに意味を持ちたいと思っています。







2025/08/23
235「処暑をむかえて」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

【処暑】しょしょ

暑さが収まる頃。少しずつ秋の気配が感じられる頃。


暦の上では秋が訪れて、

そろそろ暑さもピークを過ぎる頃なのですが、

この数年は8月末も暑さの厳しい日々が続きます。

先日の長期天気予報でも、10月まで気温の高い日が続き、

ポンっと冬に切り替わるとか。

そういえば去年も秋がなかったなぁ・・・と

ぼんやりと思い出していました。

秋を楽しもうと購入した洋服を

まともに着ることのできなかった去年の秋。

この頃は夏が長すぎて、3つの季節しかないような気がします。


私の夏はいつも、秋冬のコンサートシーズンに備えて準備中です。

今日もこれからパソコンに向かって絵本コンサートの台本を作成します。

新しい絵本を選書したので、また新たにすべての準備をしなければなりません。
選曲と時間配分はほとんどできているので
微調整と朗読の練習です。
その先、12月の絵本コンサートも決まっているので新たに選曲中です。
こちらは編成が変わるので、また企画を考えなければなりません。

暑くて頭から湯気が出ています・・・

ただ、その合間に洗濯する気持ちよさ!

汗ばんだ衣服や寝具の洗濯をして、短時間でパリッと乾く爽快感!

じりじりと照りつける太陽の陽射しを感じながら、

汗をかきつつ動くのは嫌いではありません。

今日も朝から一仕事を終えました。

熱中症予防のために短時間で手早く、効率的に。

水分補給をしながら動いていく。


少し停滞気味だった自分に喝を入れなければ・・・


2025/08/22
234「早朝の時間で何をする?」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

先日、リビングから外を見ていて
「暑さで空気が白く霞んでいるなぁ」と思ったのですが
単に窓ガラスが汚れているだけだと気がつきました。

日中は暑すぎて危険なので
朝早くに起きて作業することにしました。

朝5時半
窓を開けるとスッと涼しい風が吹いていました。
水をジャバジャバ窓にかけて水遊び気分。
あれもこれも・・と欲張って作業したくなるけれど
まずはリビングの窓だけにしました。

気になっていた草むしりも20分と時間を決めて手早く素早く。

朝の1時間の作業でしたが
なかなか良い時間になりました。

本来ならば
暑さも収まってくる時期なのですが
まだまだ厳しい暑さの続く毎日。
終わりのない暑さで疲れがたまっています。

コンサート準備のスタートアップが落ち着いたので
ギアを入れなおして進めていきます。




2025/08/21
233「パッククッキングに参加して防災を考える」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

先日、防災の観点からのクッキング講座に参加しました。
ライフオーガナイザーの仲間でもある上川ひらりさんのオンラインパッククッキング(湯煎調理)
東日本大震災の日を思い出すため毎月11日に無料で開催しています。
オンライン開催のため、材料をそろえて参加するだけ。
私は今年の5月に初参加して、今回2回目でした。

在宅避難を想定して、停電した時にはまず冷蔵庫のものを使い切ることを念頭に
『アイラップ』という耐熱温度120℃・耐冷温度マイナス30℃・冷凍・湯煎が可能というポリ袋をつかって料理します。
今回はこのアイラップでご飯を炊けるということで、興味があって参加しました。
被災した状況を想定してなので、
  • 冷蔵庫の開け閉めを最低限にする
  • 水道水を使わない(備蓄してある水を使用)
  • ボンベ式ガスコンロを使う
といういつもと異なる状況を想定して参加。
さらに、エアコンを切って参加したので暑い・・・
被災したらこんなもんじゃないよな・・・と思いながら。

この日のメニューは
  1. ごはん
  2. しっとり蒸し鶏
  3. もやしのナムル
  4. じゃがりこでポテトサラダ
  5. カスタードクリーム
これらを90分で作りました。
味付けはレシピ通りではなく、自分流にアレンジしてもOK。
ごはんは洗わなくてそのまま調理しても十分美味しいことがわかりました。
蒸し鶏も、早く火が通るように小さめにキッチンバサミで切ると良いです。
じゃがりこのポテトサラダは毎回のレシピにあるので、自分好みに変化できます。
カスタードクリームは、講座終了後にガラスに移し替えてプディング風にしました。
食べるときにメイプルシロップをかけたらさらにおいしくなりました。
被災生活でも、ちょっと甘いものがあると落ち着くよね、という話になりました。

ガスボンベの減りを少なくするために、各料理の湯煎の順番が大切。

前回はわけもわからず、作るのに必死なだけだったけれど
今回は少し考えながら、工夫しながら、自分なりのアレンジもできました。

避難生活で必要なことを教えてもらったり
起こりうる様々な可能性を想像したり
今の生活で、もう少し気をつけなければならないことなど
考えることが多かったです。

頭も手もフル稼働・・・

買い物の方法や備蓄用品のリストも
改めて考えなくてはなりません。

災害はいつやってくるのかわからないから怖い。

時間があれば、また参加してみたいと思っています。



2025/08/20
232「生活の質を考える」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

「酷暑」という言葉はこの数年でよく聞かれるようになりました。
2年前の夏より、去年、今年の方が厳しい暑さに感じられます。

  • 風が通れば何とかやり過ごせた
  • 朝夕は涼しい
  • 暑くても頑張れる体力

それがことごとく
  • 涼しい時間帯がほとんどない💦
  • やり過ごせるほどの体力がなくなっている💦
  • 睡眠の質が悪く疲れが取れない💦

などから不調につながっています・・・

今は一人暮らしの方(高齢者)の気持ちがよくわかる。
「一人でエアコンつけるのもなぁ」
「食欲ないから食事作るの面倒だなぁ」
「暑くて食材が心配だから買い物に行きたくないなぁ」
「疲れるから外出したくないなぁ」

・・・

8月はこれらの気持ちが大きくて
なかなか本調子ではありませんでした。

子育てを終えて
自分に集中するフェーズに入って
生活がガラリと変化した今。

この夏の過ごし方を考えることで
自分を整えることに集中したいと思っています。

どんな風に過ごすことが自分にとって良いのか?
そのためには何が必要なのか?

メンタル・フィジカル両面から
オーガナイズしていきたいです。

ライフオーガナイザー
メンタルオーガナイザーとして
自分に焦点をあてて実験開始します!




2025/08/19
231「研修に行く・知識を得る」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

地域活動の役割で
質の高い講座を無料で受ける機会を得ることができています。
主に子ども・青年に関することが多いのですが
講座内容が今の世相をよく表しているなぁと
非常に興味を持って受講しています。

音楽家という立場だけでは得ることのできない知識は貴重です。
そういった中で
先日受講した「LGBTQ」に関しての講座はとても勉強になりました。
『多様性ってなんだろう・すべての人にとって安心・安全な地域づくり』というテーマに沿って
  • LGBTQとは(外見では判断できない)
  • 人権・法律(G7の中でLGBTQの権利保護のされていない国は日本だけ)
  • 子どもたち(自死や不登校のハイリスク)
  • 福祉(病気や障害ではないが、精神疾患や生活困窮のハイリスクあり。支援者や機関の理解促進が大切)
  • 課題(学校・家庭・職場・医療・暮らしの中で理解を得ることが難しい)
  • 実際のケースを話し合う
  • 相談先の案内
遠い問題だと考えてしまいがちだが
日本でもAB型の血液型と同じくらいの数(人口の3~10%)が
LGBTQとして生きているという事実をしっかりと認識すること。
刻一刻と変化していく社会に敏感であること。
知られたくない・知ってほしいという当事者の心の機微を確認すること。
本人の望むことを本人と相談しながら進めていくこと。
本人の周りにいる人の不安な気持ちに寄り添えること。

知らないことが多く、流れの早すぎる時代。

知らないうちに
他人の心を傷つけているかもしれないことに気づきました。

知識を得る機会があるという幸運は
自分を守ることでもあると思います。
こういった機会は、最後まで活用したいと思いました。




2025/08/18
230「私の好きな手帳談義」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

この時期になってくると
(自分の中で)来年の手帳の話で盛り上がってきます。
手帳やノートの話は大好きなので
SNSを参考にしたりYouTube動画などを見たりして
ひとりでアレコレ妄想しながら楽しみます。

そもそも、スケジュール管理をすることが
手帳の役割なのですが
近頃は「内省」「自分を知る」「強みを活かす」といった
コーチング要素などの内容を含むものも多くあるので
毎年興味深く選んでいます。

私は書いて覚える、書いて整理することが好きなので
手帳は毎日・毎年の良き相棒になります。

ちなみに今年(2025年)は
主に3冊を使って自分を動かしています。

①スケジュール帳(マンスリーブロック日曜始まり)
毎日のスケジュールを書き込んでいます。
主に対外的な予定を1か月を見渡して見れるようにして
忙しい時がいつなのか、締め切りのものにどのくらい時間を費やせるか
俯瞰して見れることに重視しています。
外出するときは必携。

②仕事用(マンスリーブロック+週間バーチカル)
仕事に関すること全てを記載するようにしています。
今年から始めた手帳なので、まだ書き方に不安定なところもありますが
主に年始から始めた「ブログ100チャレンジ」のタイトルを記載して
どんな周期で執筆しようか
他の媒体(アメブロ・Instagram・公式LINEほか)の記録をしています。

③毎日のログ(週間バーチカル)
天気・起床時間・体重・自分だけの予定を書き込んで
主に自分の内面の記録をしています。
ダラダラと書いてみたり、忙しい週を乗り切るために
あらかじめ練習時間や献立を決めて置いたり・・と
自由に書いています。

①は常に持ち歩き
②、③は自宅に置いています。

カバーの色も、その年によってその年を象徴するような色を選びます。
私の場合2025年のテーマカラーは「グリーン」でした。
2024年が「ホワイト」「ベージュ」だったのですが
少し冒険して見たくなった感じでした。

手帳の良いところは
  • 好きなように書き散らかすことができること。
  • 書きながら自分の内面をのぞくことができること。
  • 予定の抜けもれが少ないこと。
手帳のマイナス点を挙げるとすれば
  • 一度書いたことが消せない
  • リスケした場合、紙面が見にくくなってしまう
  • 過去の手帳の処分
そんなことを思いながら
暑い日々は、自分の中で「手帳をどうしようか」問題を
延々に繰り広げています。

2026年がどんなラインナップになったのか
いつかお知らせしますね。
(需要があるのかわからないけれど・・・)

個人的には仕事が忙しくなっていてほしい(切実)






2025/08/17
229「送る」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

【人を・自分を】見送る
【気】を送る
【言葉】を送る

この夏に私が意識していることです。
自分が囚われていた人間関係や
自分の心の中にあるものを
そっと見送ること。

弱っている自分自身や家族に
「祈り」という形で
気持ちを送ることができます。

言葉というものには「力」があり
メッセージや手紙で伝えることによって
大きな支えになることは
この2年間でさらに痛感したことです。


これらには良い面と悪い面もあるので
気をつけて使わなければならないということも
覚えておかなければならないでしょう。

暑い日々の中で
ふと思った一コマでした。






2025/08/16
228「理不尽なことを抱えて生きる」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

世の中には理不尽なことがいっぱいある。

なんでかな。
どうしてかな。

見過ごすことのできない思いを抱えて
下を向くこともある。

先日のセミナーで
《自分の勝ちは、自分で決める》という言葉を聞いた。

誰かに決めてもらうわけじゃない
誰かと同じじゃなくていい
自分で決めた「勝ち」は、自分だけの「勝ち」なんだ





2025/08/15
227「音楽の方向性」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

ヴァイオリニストは楽譜に書いてある音符をきちんと再現する仕事があります。
でも、それだけで完結することはなく
曲の構造を理解し、作曲者の背景、時代、当時の人々の生活までをも想像して
自分なりの解釈を加えて演奏しなければなりません。
更にその先には、全く新しい作曲家像が思い浮かんできて
今の時代に照らし合わせた斬新な解釈が生まれることもあります。

共演者同士が、どこまでその曲に対しての解像度が一緒なのか?
とても大切でセンシティブな問題です。

お互いの演奏を聞きながら
楽譜に書かれている音の大きさやテンポが
相手はなぜそのように弾くのか?
耳を澄ませながら
息遣いを聞きながら
理解していく時間。

私はこの作業がとても好きです。

相手の演奏を聞いただけでは理解できない場合
なぜだか聞いてみる。
自分の意図が分かってもらえていないな、と感じた時に
言葉で説明する。

この作業は言語化の訓練にもなりますし
自分自身も自分の演奏を改めて見直す機会にもなります。

もちろん、リハーサルの時間内では咀嚼できないこともあるので
次回までの保留になったりします。
次のリハーサルで振り出しに戻ることも多々あります。
正解を求めるのではなく
可能性を探していくことが重要だと思っています。

思考がフル回転になるので
リハーサルを終えるとクタクタになります。

音楽を紡ぐ、ということは
そういうことだと思っています。

私の場合は
リハーサルは実験室だと思っているので
本番では通用しないことも試してみることが多々あります。


多分、共演者は「面倒なヤツ」と思っているでしょうね。
そういう方としか、ご一緒できないのかもしれません・・・








2025/08/14
226「リハーサルの組み方・私の場合」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

秋からのコンサート準備が始まっています。
毎日暑すぎて、本当に鍛えられています(シンドイです)・・・

今日はヴァイオリンソナタを仕上げていく過程を
お話ししようと思います。

自主練習のウォーミングアップが落ち着いてくると
共演者とのリハーサルスケジュールを決めていきます。
9月上旬の本番であれば、7月には大体決めます。
曲のボリューム、お互いの予定、仕上げの目安などをみながら
何回くらいのリハーサルが必要なのか、どんな準備が必要なのかを
おおまかに決定させていきます。

今回の場合は7月末に全体像を把握するために
プログラムを通して弾いてみます。
自分のパートが完璧ではなくても
お互いのこだわり、テンポの感じ方、曲に対するイメージ
作曲者に関しての知識などのディスカッション多めのリハーサルです。
2回目は少し間を開けて、1回目のリハーサルを経たうえでの修正点や
自分のパートの精密度を上げていきます。このリハーサルもややディスカッション多め。
3回目は変化球。リハーサルを重ねていくうちに閃いた解釈などを
いっしょに弾いたときにどのような効果が得られるのか、技術的に可能か、違和感がないかのすり合わせをしていきます。
4回目は全体像をみて、より本番に近づけた仕上げにむかっての調整。
共演者と本番までのリハーサルを最終的にはどのくらいの回数にするのか?
微調整にどのくらいの時間が必要なのか?
このあたりで再検討します。

リハーサルをたくさんしたい人
本番の偶然性を大切にしたい人

様々な共演者がいらっしゃるのでなかなか大変ですが
できるだけ、共演者の希望に合わせるようにしています。
それでも、自分の他のタスクが厳しい時や
どうしても自分の演奏に納得のいかないリハーサルなどは
無理を言ってお付き合いしていただくこともあります。

全ては本番に良いパフォーマンスができること。
そのコンサートのイメージが
共演者と「共有」できることが大切です。

この「共有」は言語化の能力が必要になる場合もあるので
なかなか一筋縄ではいきません。

そのお話は明日。






2025/08/13
225「お盆休み」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

お盆休み。
地方によっては、7月のところもあるようですが
私にとっては8月の方がなじみがあります。

私が小さい頃
近所のおうちに
お盆が近づくとお飾りが玄関先にちょこんと飾られていました。
キュウリやナスに割りばしが足のようにつけられて
子ども心に可愛いなぁ、と思っていました。
私の家では、当時、仏事を営むこともなかったので
そういった習わしをきちんと身をもって知ることがありませんでした。

それでも母が
「あれはお盆の時期に、おうちに戻ってくるご先祖様をお迎えするお供えよ」
と簡単に教えてもらえていたので
お盆の時期は大切なものだと思っていました。
亡くなった人のことが話題に上ると
「あぁ、お盆だからかしらね」と言って
顔を見合わせた、あの母の顔。

私の祖父が亡くなったのが中学3年生のとき。
初めての弔いは知らないことばかりで
葬儀屋さんのおじさんが
いろんなことを教えてくれたのが印象的でした。

その後は高校生の時に曾祖母。
94歳という大往生での葬儀が
こんなに賑やかで明るいものだとは思いませんでした。
留学時代に祖母が亡くなりましたが
母が「日本に一時帰国した時にお参りすればよいから」と
葬儀に参列しませんでした。

その後、祖父・母・祖母、と1年の間に3人を見送り
ぽっかりと空白の時間がありました。

そして2年前に、夫・父を
12日の差で亡くしました。

その間にも
音楽の友人、一番のママ友を亡くして
向こうの世界の方がにぎやかで羨ましくもあります。

お盆の季節。
京都の五山送り火を、夫と一緒に見に行ったことがあります。
京都の体にまとわりつくような暑さといっしょに
人ごみにもまれながら
「あそこ?」「こっちだ」とワイワイ言いながら
遠くにチラチラと燃える
送り火を眺めていた思い出がよみがえりました。

今年はひんやりと涼しい我が家から
テレビニュースで流れるであろう
送り火を一人で見送ろうと思います。


2025/08/12
224「奏楽堂でのコンサートご案内」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

9月12日(金)
旧東京音楽学校奏楽堂
18時30分開演
『MuBe‘88』ベートーヴェンの夕べ

「生きた文化財」として建物や演奏会を積極的に行っている奏楽堂。
東京藝術大学音楽学部の前身、東京音楽学校の校舎として建築されてから
著名な音楽家がここで演奏し、音楽教育の中心的な存在として重要な役割を担ってきました。

その建物の中で演奏できることは
とても身の引き締まる思いがします。
何度か演奏の機会がありましたが
いつ訪れても見上げる天井。
演奏している場所から見える客席に
滝廉太郎が、山田耕筰が座っていそうな気持になります。

今回はピアノグループ「MuBe‘88」の一員である
川元真里さんとごいっしょして
「ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番”クロイツェル”」を演奏します。

その他には歌曲、ピアノソロなど
多彩なプログラムですが
「ベートーヴェン」という一人の作曲家から生まれた曲を
丁寧に演奏していきます。

去年のリサイタルで
久しぶりにフルで演奏しました。
難曲・長大なソナタですが
私にとっては思い出深く
懐かしい響きに安心感があります。

年代によって解釈の変化するベートーヴェンのソナタ。
共演者が変わっても、色合いが変わります。
その移り変わりを楽しんでいただきたいと思います。



2025/08/11
223「CD状態にあるクライアントの基礎知識・受講」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

私の所属する「日本ライフオーガナイザー協会」は
様々な専門知識の講座がたくさんあります。
もちろん、基本的な空間のオーガナイズがベースにあり
その知識・技術を磨くことで
お客様の快適を探し、一緒に伴走していくことがミッションですが
その方法は一つではなく
お客様の特性に合わせた方法でオーガナイズしていくことが特徴です。
ということは、千差万別、十人十色。
自分のあたりまえが、他人には特別なことだったりするわけです。

ときには、脳機能障害によって片づけることができない、という方もいるわけです。

今回は、少し高度なCD(Chronic Disorganization=慢性的に片づけられない)状態の
クライアント(お客さま)とはどういう状態なのか?という
基本的な知識を学ぶ講座を受講しました。

◎CD状態の人は、とても不安な世界いる
◎自分が学んだオーガナイズの手法がCD状態の人には通用しないかもしれない(むしろ逆効果になる場合もある)
◎よく訊く・よく観察する
◎声かけの言葉によっても左右される

始めは難しいかも・・・と思っていたことも
自分の年齢を考えれば
それなりの経験があるわけですから
様々な事柄を足したり引いたりすれば良いのかも、と思うことができました。
そしてなによりも
ライフオーガナイズという基本的な手法をしっかりと身に着けていれば
そのアレンジやバリエーションは
他のオーガナイザーが教えてくれるという
大きな安心感がありました。

私自身もこの2年半
ライフオーガナイズの手法によって
乗り越えてきたことがありました。

ひとりで解決していかなければならないけれど
助けを求めることができる
サポートしてくれる誰か入るけれど
最終判断はいつでも自分がする

相反するものを共存させながら
歩いてきた気がします。
それもライフオーガナイズの手法です。

私の音楽家としての生活や
個人的な生活も
全てひっくるめて
基本となるものは
この「ライフオーガナイズ」なのだと思います。






2025/08/10
222「セミナーに参加」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

8月初めに「リウムスマイル!」代表:穂口さんのセミナーに参加してきました。
【個性と素敵を売れるに変えるメニュー開発法】ということで
自分の仕事はちゃんと買いたいお客様に届いているのか?
買いたいと思っているお客様が買いやすいような仕組みになっているのか?
その説明はきちんとわかるようになっているのか?
といった観点からじっくりとお話を聞くことができました。

ご一緒したみなさんの
気持ち良い「気」に包まれながら
アタマをフル回転で聴講しました。

ヴァイオリニストであり
ライフオーガナイザーであり
メンタルオーガナイザーでもある私は
なかなか自分の仕事がうまく説明できなくて未だに右往左往しています。

何をしているのか?
何ができるのか

そろそろ腹をくくって説明できるようにならなければなりません。

【自分を出すこと】
そろそろ、本格的に仕事をしていきたいと思っています。
できること、できないことの区別化。
50代後半だからこそ、人生の中で経験したことは豊富です。
その経験を私が話すことだけでも
誰かが自分のことを改めて《思い返す》ことができるかもしれません。
それは大事なことです。
立ち止まって思いを巡らすことも
時には必要なことだから。

【自分の勝ちは自分で決める】
誰かと比較したくなるのは人間のクセです。
ちょっとしたことから、大きなことまで。
私は比較的、他人は気にならない方ですが
ちいさ~いことで囚われるときもあります。
そのもったいない時間を削りたい。
そのストレスは必要ないのだから。

【自分からもお客様からも逃げない】
まずは自分から逃げない。


がんばろう。



2025/08/09
221「自主練問題」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

秋から冬にかけてのコンサート準備が始まりました。
私はいつも、スケジュールを決めてから走りだします。
本番までのリハーサル回数を、自分の経験値から割り出し
その頻度を考えて、共演者とすり合わせながら
大まかなスケジュールを決めます。
そこから、自主練習の日程を割り出すのですが
これがなかなかうまくいかなくて・・・
気がつくと時間が迫っていて焦ってしまうという
いつものパターン。
今年こそは、少し余裕をもって準備したいものです(毎年言っている)

すでに自主練の計画がズレているのが気になりますが・・・

ストレッチを含めた身体的細部のリハビリ
耳の訓練
右手の練習
左手の練習
曲目に関しての勉強・・・

8月中にはしっかりと準備を整えていきたいと思います。




2025/08/08
220「音楽家として過渡期」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

音楽家はとかく華やかな世界に生きていると思われています。
美しい衣装を身にまとい
スポットライトを浴びて演奏する姿から
生活感はあまり感じられないでしょう。

演奏家としても、
日々の苦労や
悲しみ・苦しみ
ドロドロとした感情を見せたくないのが本音。

お客様に夢を見ていただきたい・・・
でも、それだけでは心の奥に届かない。

音楽家が本当に伝えたいことが
心の奥に届かないのです。

「自分自身で生活していない演奏家の音楽はつまらない」

辛口評論家の姉の意見です。

演奏するということは、演奏家の全てがむき出しになるということ。
どんなに取り繕ったとしても
化けの皮がはがれてしまう。

今、私自身は過渡期にいます。





2025/08/07
219「整えることの本当の意味」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

夫が亡くなって、少しずつ家を整えています。

終活?

そこまで考えてはいませんが

20年後を区切りとして今からできることをしています。


これから歳を重ねていくと

5年区切りで考えることが多くなっていくでしょう。

そのうち3年区切り

1年区切り

半年

1か月。


私はそうやって実父の姿を見守りも看取りました。


その判断をすることがとてもつらかった。


何度も覚悟して、何度もシミュレーションをして、

その時を迎える準備をしていたけれど、

その時が近づいてきた数か月の苦しさは忘れることができません。

たった半年、されど半年。

ただ、実父のきちんとした性格に助けられて、

死後の事務処理はスムースでした。


夫を亡くした後

私はこれからこの家をどうやって維持していくのか

どのように考えていくのかを少しずつ考えています。


他人は

「きっと娘さんたちが一緒に住んでくれる」

「そのうち孫が遊びに来るよ」

様々な意見を言いますが、私自身はそうではありません。


娘たちがどう思っているのか?よりも

夫と築いたこの家への思いと、

これから夫と一緒に考えていくはずだった

一つ一つのことを粛々とこなしていくだけです。


バスルームと洗面所の改装はその手始めでした。

20年以上たった水廻りの工事は早急にするべきことでした。

温かいお風呂場とお掃除しやすい機能。

これから20年後を見据えたら、早くに快適な状況を作り出すべきでした。


次は、玄関廻りの改装。

この5~6年の課題だった玄関廻りは

我が家へやってくるちょっと年上のご近所さんへの配慮もあります。

それはまた、いずれ自分にも必要になってくるのです。


最後に、娘たちへの思いです。

「私はいつでもここにいる」

「いつでも戻ってきていいよ」

と伝えたいから。


私がこの家に居心地よく住んでいれば、

彼女たちも

「いいなぁ、私もちょっと寄って休んでいくか」と

日ごろ抱えている荷物をおろして

休憩する場所になるのではと思っています。


それは、私自身が

両親から受け取っていた「静かな愛情」だから。




2025/08/06
218「リサイタル準備は決断から」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

8月になると、12月のリサイタル準備が本格化します。

今までは、変更可能だった企画がその先へと進み
決断して各方面への手続きが始まります。
それまでに、色々とシミュレーションしながら思案してきたことも
しっかりと決断しなければなりません。

コンサートの自主企画というのは

自由に考えて楽しいような

制限がないのでどういう風に考えたらいいのかわからずに

苦しいものやら、なにやら複雑。


私の場合はアレコレ考えた末に

自分の首を絞めるようなプログラムになるのはいつものことです。


あれもこれも詰め込みたい。

挑戦してみたい。

聴いてもらいたい。

伝えたい。


暑苦しいです。

練習過程を逆算して考えているのに

うまくいかなくてスランプに陥ったり

予定が狂ったりするのはいつものこと。


それでも12月にむかって進んでいくこの工程は嫌いではないです。

子どもが小さくて練習時間がなかった時も

娘たちの習い事満載で過密スケジュールを縫うようにしていた時も

心の灯が消えかかっていた時も

リサイタルという目標に向かって進む自分を

鼓舞しながら

演奏することに全力投球しました。


それが私の強み。

今年のリサイタルのテーマは「ベートーヴェンとともに歩む・そしてその先へ」


今までの積み重ねを大事にしつつ、新しいことへ挑戦する。

そんな想いが皆様に届きますように。



2025/08/05
217「秋冬の準備」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

夏の暑い時に、秋冬のコンサートシーズンに向けての準備をしています。
今から12月のことを考えるのはなかなか難儀ですが
この時期を逃してしまうと大変なことになるので
おとなしくコツコツと進めています。

12月に小さな絵本コンサートを開催します。
親子のために、クリスマスにちなんだ絵本を準備しています。
今回は初めてヴァイオリン2台での演奏を予定しています。
かわいらしい絵に似合うような曲を探しているのですが・・・

この厳しい暑さで頭から湯気が出そうです。







2025/08/04
216「危険な夏の様相」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

キケンな暑さ・・・

朝起きて
若干のだるさと
頭痛と滝汗・・・

すぐに水を飲みながら
ゆっくり体をほぐす

太陽礼拝と超簡単なストレッチ

ゆっくり動かないと
本当に危険な暑さ

娘たちとのfacetimeでアタマを起こす

「ちょっと肌寒くて、長袖の洋服を持ってこなかったのが悔やまれるわ」

ヨーロッパの季節は8月になれば
ほんのり秋の様相が含まれてくる

ううむ
日本の夏はこれから10月まで続くような気がするのだが・・・

ちょっと遠い目をしながら
ヨーロッパに住む娘たちとの会話に
大きなズレを感じる今日この頃



2025/08/03
215「27年前の夏」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

私の母は27年前に62歳で亡くなりました。
肺がんの告知を受けて4か月でした。
27年前の夏、父と一緒に新幹線に乗って祖父の初盆を営むときに母の状態を聞きました。
「あと半年かもしれない」
動揺する私をよそに、父は淡々としていました。
諦めたような、途方に暮れたような
冷めた様子に私は憤りを覚えました。
私はその後、ジタバタしながら
様々な情報を頼りに
母の命を永らえるために走り回りました。

母は私にとって戦友でした。
家族が3か所に別れて暮らしていた時
それぞれの事情があってのことでしたが
母と一緒に乗り越えたことが数多くあり
たくさんの思い出として残っています。
私が結婚を決意した時は
夫のことをとても頼りにして
おしゃべりを楽しんでいました。
「お母さん、新しいカメラを買ったんですよ。
記念に撮ってあげます!」
「え~恥ずかしいわぁ。目の下にクマ作っているしヨレヨレなのよ」
と言いつつも嬉しそうに笑顔で写した写真が遺影になりました。
痩せた頬を隠すように
でも、嬉しそうに
はにかみながらカメラをみつめる母の笑顔が
私の永遠の母の姿になりました。

母が実際に会うことの叶わなかった私の娘たち。
二人とも、私の母に会ったことはないけれど
「きっとGママ(彼女たちは母のことをそう呼んでいる)だったら、いっしょによろこんでくれるよね」と
何年たってもそう言ってくれます。

亡くなって25年経っても思い出せば涙が出ますが
母の姿は年を重ねるごとに落ち着いてきました。。
私との距離がある一線を境に
揺るがなくなったからでしょうか。
近すぎず
遠すぎず
お互いの世界が静かな凪となったように。


あの時
父はあきらめたのではなく
自分を守るために
自ら凪いで流されようと思ったのだと思います。
今なら父の気持ちがわかる気がします。

今は二人で仲良く
お茶でも一緒に飲んでいるのでしょうか。
ここで一緒に話せなかったことを
今は存分にしているのでしょうか。

8月になってそんなことを思い出すのは
お盆の季節だからですね。












2025/08/02
214「好きなことってなんだろう」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

好きなことは何ですか?
どんなことをしていると時間を忘れますか?

私はこの質問がとても苦手です。
「好きなこと」とか「得意なこと」を考えることが苦手です。

特にこの2年半ほどは、苦手なことばかりしていました。
そして、私の生きる原動力はいつも「負」の感情からでした。
「○○ができないから、できるようになりたい」
「○○をするためには、○○が必要だから」
そんなことを思いながら
できないことを必死にクリアすることを目標にしてきました。

もしかしたら、いつもそう思って生きてきたのかもしれません。
ヴァイオリンを弾くことだって
私より才能があって上手な人はたくさんいました。
子育てにも自信がなくて
気軽に相談する実母はいませんでした。
生活を整えることについても
確固たる思いがあって実践しているとは思えませんでした。

でも私には
自分でできなかったからこそ
自信がなかったからこそ
必死でクリアしてきた実績と
悩んで、怒られて、あきれられて
自分の目で確かめながら
ひとつずつこなしてきたという
経験があります。

あなたの好きなことは何ですか?

ハードルを越えること

笑ってしまうけれど
今の自分の好きなことは
このことなのかもしれません。







2025/08/01
213「8月は勉強の毎日に」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

8月になりました。
きびしい暑さの毎日ですが
まだ夏はこれからといった感じです。

今年は8月の予定を減らして
自宅に籠れるようにしました。
地域活動の比重を少しずつ減らして
自分の仕事に焦点をあてられるようにしています。

しかし・・・
この暑さでどれくらい進められるのか不安・・・
来週は38℃とか39℃、なんていう
見たこともないような気温が並んでいます。