塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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40「音楽家は美味しいものが好き?」

2025/02/09
40「音楽家は美味しいものが好き?」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

音楽家は美味しいものが好きです。
そういうと、ものすごく美食家で
横文字のフランス料理をスラスラと唱えて
ワインは有名な銘柄のものを注文し
器も凝って、気取って食べている・・・
そういうイメージを持たれるような(持たないような・・・?)


私自身は【おうち居酒屋】が大好きです。
たとえば・・・
週末の夕方17時頃から
柿の種とナッツを並べてビールを少し。
その後は1本1000前後だけどなかなか美味しいワインを
グラスに注いで夕食の準備。
クラッカーとチーズを食べすぎ注意!と用心しながら、
小松菜のお浸しができたらつまむ。
ロメインレタスにはレモン汁とマヨネーズとパルメザンチーズに
たっぷりとチューブニンニクとお醤油をちょろりと垂らして
なんちゃってシーザーサラダ。
安売りだったステーキ肉を年季の入ったWAGNERフライパンで焼いて
醤油と山葵のソースにつけて食べればメイン。
このあたりでお口直しにキリリと冷えた辛口の日本酒を少し。
腹具合が足りなければ炊きたてごはんと納豆をほくほく食べて完了。
場所を移して食後のデザートは
エスプレッソと奮発したリンツのダークチョコレートで充分。
後片付けをしながらウイスキーをちびりと飲んで
ごちそうの時間は22時ごろ終了。



春は菜の花のお浸しが最高。
夏になれば薬味たっぷりの冷ややっこ。
秋は我流の簡単ナスの煮びたし。
冬のメインは豆腐と豚の薄切り肉とネギいっぱいの鍋。

季節によって変化する食卓は
味覚をしっかり育てると思っています。
料理研究家ではないので
専門的なことは言えませんが
スーパーに並んでいる食材で充分に
季節を感じることができます。

我が家の娘たちは外食も好きだけれど
家のごはんも大好きで
長女は私の作るラザニアが好き。
別に大したことないレシピなのだが
きっと、良い思い出がたくさん詰まっているのだろう。
(誕生日にリクエストされる)
次女は「やっぱりごはんと納豆って最強よね」と
満々の笑みで食べている。

実家で食べた食事の記憶って
いつまでも残るものだから
私は私なりに食事は大切にしてきたつもりです。
忙しくてお惣菜に頼ったこともあるし
外食を楽しんだこともたくさんありましたが
友だち家族との集まりはお互いの家で
持ち寄り料理を楽しんだり
ママ友ランチも自宅でのんびり時間を気にしないで
一緒に食べたりしました。
そのどれも、気負ったものではなく
いつも自分で作り慣れているものが基本。

味覚の記憶が音楽に関係するの?

音楽って、全ての感覚を総動員して創るものだと思っています。
味覚も然り。

素朴な食材から高級品まで。
同じ食材を食べても異なる感覚。
その時の食事をした気持ちから記憶に残るもの。

私が亡き母と干し芋をストーブで温めながら
交わした会話は他愛のない学校での話だったかもしれないけれど
ほっこりした安心する記憶として私の中に残っていて
何かの拍子に音楽を再現するときにひょっこり顔を出す。

そんな風に
私のごはんも音楽も
娘たちや誰かの記憶に残ってもらえるといいなぁと
心から思っています。