こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
「無理をしない」というのは
無理をしたことがあるからわかることであって
最初から「無理をしない」という選択肢はない。
「頑張らないでラクに生きよう!」という風潮があるけれど
最初から何もしないで
先に見える困難なことから逃げるために
努力をすることを辞めてしまったら
いつまでも何もできないままになってしまう。
「なんでも経験のうち」というけれど
立ち上がれないほど
深く傷ついている人に
その言葉をかけるのは残酷だ。
他人からかけられる言葉に
いちいち動揺するのは
自分が自分にかけてあげる言葉を知らないから
・・かもしれない。
自分を癒せるのは自分しかいないことを知るのは
大切なことだ。
私はこの2年で
自分にかける言葉の数を
ずいぶん増やすことができた。
それは、自分を守るためでもあり
自分の音楽に沈むためであり
生きるためでもあったと思う。
少しずつだった。
本当に「しずく」ほどのものを
いつも大切に
こぼさないように
かき集めていたように思う。
もう少ししたら
言葉がまとまるかもしれない。