塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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31「ヴァイオリンの乾燥対策」

2025/01/31
31「ヴァイオリンの乾燥対策」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

お天気の良い日が続いています。
太陽の陽ざしがまぶしい。
朝起きてお天気が良いと
それだけで得した気分になりますね。

しかし・・・乾燥が激しいです。
手荒れ・顔がパリパリ・きっと体の中もカサカサで
水分が足りていないのを感じます。
自分自身のケアは、自分で何とかできますが
さて、ヴァイオリンはどうなんでしょうか?

もちろん乾燥しています。
基本的にヴァイオリン自身は西洋の楽器なので
乾燥したヨーロッパの風土に合わせて作製されています。
乾燥に関してはそれほど神経質に考えなくても良いと思いますが
近頃の日本の気候変化には
ちょっと注意が必要かもしれません。

近年の日本は暑くて長い長い夏。
湿気を含んだ空気、とにかく気温の高い毎日。
楽器も人間もヨロヨロになります。
それから
急激に冬に移行してあっという間に厳冬時期。
この頃は秋という季節がほとんどありません。
降水量も急激に減ってしまう関東地方の気候は
ヴァイオリンにとって過酷な状況です。

私の場合は12月のリサイタルを終えた後は
楽器も私も休養時期のため
細かい状態の把握ができていない場合もあります。


なんだか音がバラバラになっている
カサカサした音がする
???
なんだかおかしい・・・(感覚だけ…)

そんな時はたいてい乾燥していることが多いです。
私の楽器には湿度計がついているので
チェックしながら
適宜加湿器を楽器内に入れています。

以前の私はこんなものを活用していました↓

https://item.rakuten.co.jp/miyaji-onlineshop/sr19-7203/

楽器のエフ字孔から差し込むという
単純な道具です。
  • 3時間くらい水につけておく
  • 内部のスポンジを十分に水で湿らせる(コップに水をためてその中に浸しておく)
  • 外側の水滴をきちんとふき取ってエフ字孔から差し込む
演奏するときには外しますが
そのほかの時に楽器を内部から加湿をしてあげることができます。
しかし
  • 楽器に直接触れるのが気になる
  • エフ字孔が小さすぎて入らない
などの不具合があります。


長女が使っているものがコレ↓

https://item.rakuten.co.jp/mikidj/898775001052/

ジェル状になっているので液だれすることなく
楽器内ではなく楽器ケースの内部にくっつけるタイプなので
安心感はあるかもしれません。



私自身は
もともと楽器に装着してあった加湿ケースを
そのまま利用しています。

楽器自身の耐久力も大きく左右されるかもしれません。
制作されて年数の浅いものは
まだまだ季節の経験が少なくて不安定ですが
オールド楽器は長年の知恵から
楽器自身が順応しているような気がします。


楽器を弾く自分たちが
ヴァイオリンと対話して調整することが大切です。