こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
子育ての時期を経て、少し時間の流れが緩やかになりました。
【頑張りどき】って誰にでもあると思います。
とにかく時間がない、時間に追われる、細切れの時間を日々に詰め込む。
そんな中で、私の場合は何を削るかを一生懸命考えました。
睡眠時間?
自分の時間?
練習時間?
それぞれのタスクに合わせて工夫しました。
私が唯一譲れなかった時間が「自分への時間」
その定義は様々ですが、私にとっては「現実逃避できる時間」でした。
ほんの少しのことですが、私にはとても大切なことでした。
その時間を取ることができれば、どんなに時間が迫ってきてもあわてる必要がありません。
自分の時間を取れなければ、予定を削除すればよいだけですから。
そして、自分が手に負えないことは、必要のないことなのですから。
すべてを手の内に入れて生きることはできません。
その時自分が必要としていること、自分が必要とされていることを黙々とこなせばよいことです。
私は二度目の【頑張り時】のピークを少し過ぎたころに、
ぷつり、と音を立てて振り子が切れました。
極限まで振り切って、振り子がどこかへ飛んでいってしまいました。
徐々に緩めていくはずだった振り子。
その準備はしていたはずでしたが、振り子自身が耐えきれなかったようです。
あてもなく、ユラユラと漂った2年間。
振り子を修復して、部品を取り換えて、ねじを巻いて・・・
動き出すにはもう少し時間が必要なのかもしれません。
私は時間が好きです。
誰にでも平等に与えられる1日24時間。
でも、公平ではないのです。
え?どういうことかしら?
そう思われたら、私と一緒に「時間」について考えてみませんか?