塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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101「家族で海外へ①」

2025/04/11
101「家族で海外へ①」

こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。


今から10年前の2015年。

ちょうど今のような春の時期に家族でヨーロッパへ1週間の旅をしました。

目的はいくつかありました。

一番の目的は楽器鑑定書の名前を私自身の名前に変更することでした。

結局この目的は事情があって果たせなかったのですが、

そのほかに

  • 娘たちに海外を経験させたい
  • 私たち夫婦が出会った街を見せたい
  • ドイツ人の師匠に娘たちを合わせてレッスンをしてもらいたい
  • 暮らすようにパリをたのしみたい
というあれもこれも詰め込んだ旅。

娘たちも小学生と中学生。

ちゃんと記憶に残る旅にしたかったので、年齢的にも十分な時期でした。


4人家族中3人がヴァイオリンを背負って、羽田空港を深夜に飛び立つ飛行機でパリを経由してドイツのデュッセルドルフ空港へ。

飛行機酔いをした長女に気を遣いながらも、到着早々にレンタカーをして、ケルンまでアウトバーンを走る。

有名なケルン大聖堂にある500段の階段を登って先頭からケルンの街並みを見下ろすという暴挙から始まり、

私の師匠のヴァイオリンレッスンを受けたり、

デュッセルドルフの街並みを懐かしく思う時間。


あれもこれも見せたい。

欲張りすぎるとわかっていても伝えたい。


娘たちは文化の違いに目を白黒させながら後をついてきました。

ドイツ語や英語の飛び交う生活。

教授の自宅に招かれて、初めて見る海外のおうち。

体格の大きなドイツ人。

食べるものも量も、日本と全く違うメニュー。

歩きにくい旧市街の石畳の道。

ザブザブと激しい音をたてて流れるライン河のたっぷりな水。

教会の鐘の音。

建物の大きさや色彩、サイレンの音。


すべての五感をフル稼働させたような時間。

娘たちがガッツでついてくるバイタリティに感心しながら、自ずと私も夫も声が弾んできました。


春先のお天気の安定しない雲のながれ。

風が冷たくて、その時撮った写真を見返すと常に髪の毛がボサボサ。


でもみんな笑っていました。