塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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110「鐘の音」

2025/04/20
110「鐘の音」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今日はキリスト教の3大行事といわれる復活日。
イエス・キリストが十字架にかけられて3日目によみがえったといわれる日。
先週の日曜日から始まった受難週を経て、今日は喜びに満ちた日として教会員としては少し気持ちが華やかになります。
私はちょっと事情があって、あまり晴れやかな気分にはならないのですが・・・多分きっと永遠に。

復活日は移動祝日なので、毎年変わります。

今年は遅い方です。

来年は4月5日とのこと。

春を祝うには良い時期になりますね。


遡って受難の金曜日。

長女との電話を終えようとしたときに、ふと思い出して

「そうだ、今日は受難の金曜日だから昼の12時になったら教会の鐘が鳴るよ」

と言いました。

「あら、去年は気がつかなかったけれど、後で聞こえるかどうか耳を澄ませてみるね」

といった数分後、長女から

「鐘の音が聞こえたよ」

というメッセージと共に動画が送られてきました。


画面に耳をくっつけながら聴く教会の鐘の音。

生活のなかに響く音を聞きながら、

「あぁ、彼女たちはこの音の聞こえる中で生活をしているのだ」

と改めて異国に住む娘たちの姿を思いました。

自分がその昔に聞いた、あの弔いの鐘を

今、聞いている娘たちがいる。

場所も年齢も時代も違うけれど、

変わらずに鳴っている鐘の音。


あの時の自分と、娘たちの姿がオーバーラップして

不思議な気持ちを彷徨った

この数日でした。