こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
本番の前の日の過ごし方は色々なパターンがあります。
- リハーサルをする。
- リハーサルをしない。
- リハーサルは軽く全体を通すのみ。
- 気になる場所を納得するまで追求する。
・・・・・・
今回の場合は、9日前にリハーサルをした後
都合上、前日リハーサルしかできませんでした。
ピアニストとは何度もご一緒したことがあったので
問題はありませんでした。
ただ、今後もこの企画を続ける前提で
次回以降に有効な音のタイミング作りの提案をしました。
明日に間に合わなくても構わない。
でも、本番前に研ぎ澄まされた感性だからこそ
理解できる感覚を大切にしてみてほしいから・・・
明日のコンサートに向けて集中することはとても大切なことです。
ただ・・・
目の前のゴールだけに囚われてしまうと
保身に偏ってしまって
音楽が小さくなってしまう可能性もあります。
せっかく積み上げてきた練習を
小さな世界だけで終わらせてしまうのはもったいない。
おせっかいで
余計なことかもしれないけれど
自分の音楽の幅を広げるのは
こんなことからかもしれません。
私の50年以上のキャリアは
こういったところの工夫の積み重ねです。
コンフォートゾーンから少し足を延ばして
ストレッチゾーンへ踏み入れてみる。
終わりのない音楽の世界だからこそできることです。