塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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176「直感って大切」

2025/06/25
176「直感って大切」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

話題の映画【国宝】を見てきました。
きっかけは電車に乗ったときにみた予告編。
「あれ、この映画すごいかも」
という直感でした。
その後は時間に追われて少し忘れかけていた時に
様々なSNSで「良かった」「3時間があっという間」「歌舞伎の世界に引き込まれた」
という感想をみかけて
やはり見に行くべきかしら・・・と思い切って行ってきました。

一芸を極めた者にしか見えない景色。
その世界にいれば、観たいと願うその一点は、舞台から見上げたその先にある。
歌舞伎という文化を背負う人たちの静かな覚悟と揺るぎない誇りは伝統という重みに裏打ちされたものか。
舞台に生きることは、理不尽を正面から受けとめ、それらを自ら喰らい、飲み込んで、また舞台へと向かう。
好きだからだけじゃない。
「(動きを見て)舞台が嫌いって言ってる。でも嫌いでもかまわない。それでも舞台に立つっていうのが役者でしょ」
老女形の言葉が胸を突く。

舞台に立つというのは、怖くもあり、必死でもあり、楽しくもある。
舞台に言い訳をせず、幾重もの練習を重ねて役に乗り移りつつも自我を見放さない。
お客様が我を忘れて涙したり拍手したり満足してくださればそれで良い。
それ以外は語るべきではない。

種類は違えど舞台を知る末端の私には大きな余韻が残りました。




《余談》
イオンシネマだと55歳以上はいつでも1,100円で映画が見られる!
以前はオンライン予約して、当日チケット発券させたりしていたけれど
今はスマホのQRコードを読み込ませるだけ。
とても簡単だしラク。
映画は一人で見に行きます。
終わった後に一人で余韻に浸る時間が好きです。