こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
私の住む関東地方は
まだ梅雨明けをしていないのですが
毎日の暑さに音を上げそうになります。
さすがに、朝からの湿度の高い気温に負けて
エアコンに頼る日が増えました。
次女がスイスから一時帰国中です。
2週間半くらいの短い期間ですが
日本でしかできない手続きなどを
帰国初日から頑張ってこなしています。
「日本語が通じる、わかるっていいね」と言いながらも
「電車内で会話が聞こえてくると耳が敏感になってしまう。一言一句理解してしまうからね。」と苦笑い。
その気持ちはとてもよくわかります。
海外に住んでいると、耳の方が自動選択をして
わからない言葉や会話をシャットダウンしてしまいます。
必要な言葉だけをキャッチする能力の精度があがります。
次女と話をしていると
どんな視点で
どんなことを感じ
どんな言葉を使うのか・・・
とても参考になります。
海外で一人暮らしを始めて2年。
一人で考えて決断し
選択に迷いながら
日常生活のすべてを取り仕切ることは
なかなか容易なことではありません。
せめて実家にいるときくらいは
簡単なことは考えないように暮らしてもらいたいものです。
私も留学時代に実家へ戻ったときは
ダラダラと過ごしていて
暇ではない母をつかまえて
おしゃべりに興じたものです。
(今考えれば迷惑だったかもしれない?)
私たちは「話す」ということによって
自分の思考を整理していることがあります。
取り込んだ知識をアウトプットするために
人に話すという行為は
自分の中に定着させるよい方法です。
次女がこれまでの一生懸命インプットしたことを
的確な言葉で
上手くアウトプットすることができれば
確実に彼女自身の大きな自信になることでしょう。
言葉を大切にすることは
音楽家にも必要な
大事なスキルなのではないかと思っています。