こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
9月12日(金)
旧東京音楽学校奏楽堂
18時30分開演
『MuBe‘88』ベートーヴェンの夕べ
「生きた文化財」として建物や演奏会を積極的に行っている奏楽堂。
東京藝術大学音楽学部の前身、東京音楽学校の校舎として建築されてから
著名な音楽家がここで演奏し、音楽教育の中心的な存在として重要な役割を担ってきました。
その建物の中で演奏できることは
とても身の引き締まる思いがします。
何度か演奏の機会がありましたが
いつ訪れても見上げる天井。
演奏している場所から見える客席に
滝廉太郎が、山田耕筰が座っていそうな気持になります。
今回はピアノグループ「MuBe‘88」の一員である
川元真里さんとごいっしょして
「ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番”クロイツェル”」を演奏します。
その他には歌曲、ピアノソロなど
多彩なプログラムですが
「ベートーヴェン」という一人の作曲家から生まれた曲を
丁寧に演奏していきます。
去年のリサイタルで
久しぶりにフルで演奏しました。
難曲・長大なソナタですが
私にとっては思い出深く
懐かしい響きに安心感があります。
年代によって解釈の変化するベートーヴェンのソナタ。
共演者が変わっても、色合いが変わります。
その移り変わりを楽しんでいただきたいと思います。