塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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242「応援したくなる人たち」

2025/08/30
242「応援したくなる人たち」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

8月はいろんな本を読みました。
暑くて外出するのが面倒だったこともありますし
とにかく人混みを避けて静かに孤独に浸っていたかった、というのもあります。

1冊を集中的に読むこともありましたし
何冊かを並行しながらめくっていることもあり
なかなか先に進めなくて放置している本もあり
久しぶりに漫画も読みました。


その中で、『#100チャレンジ』(大塚あみ)は珍しくとても楽しく読了しました。
次女と本屋さんに行ったときに
フラリとパソコン・プログラミングの本が並んでいる棚を眺めていた時(いつもはスルー)
ふと目に留まった本でした。
「ふうん、100日間アプリを作り続けるのかぁ。
すごいなぁ。
そういえば、今年初めにアプリのつくり方を習ったな・・・
アレをサクサク作っちゃうのかな」
とパラパラページをめくって読むと、なかなか面白い。
私は日記とか、ノートとか、生身の人間の隠さない言葉の並んでいるものが好きです。
それに100日チャレンジは、私自身も今年の初めに「ブログ100チャレンジ」に挑戦したので
どのくらいの期間を走り続けるのか・続けることの苦しさなどはわかるつもりです。
どのように100日をこの学生は進んでいくのだろうか?
期待が膨らみました。

本に関しては、あまり制限しないで購入すると決めているので
すぐにレジへと向かいました。

ただ、その後は積読・・・
なかなか順番が回ってこなかったのですが
8月の中旬頃に
「そういえば」と
部屋の中で立ち読みを始めたら
止まらなくなって読み切りました。

大学4年生の女子学生が
「どうしたらラクにレポート提出できるのだろうか?」と
chatGPTに質問したことから始まる、彼女の成長日記(と言っても良いと思う)。

もしかしたらプログラミングを知っている人であれば
内容的にはつまらないかもしれない。
でも、私が面白いと感じたのは
彼女の他人とのコミュニケーション方法と大人への態度と言葉遣い。
そして、自分に対して真摯な態度。
「ラクをしたい」という目的ではあるけれど
「もう少し手を加えてみる」「他の方法を探る」という
知ってか知らずか自らに課題を与えて乗り越えようとする姿に
成長のステップを感じて、とても清々しく思いました。
(実際には、アプリ作成に没頭できるのは学生だからだよね、他のことは多少混乱していても問題ないからね、と羨ましく思っていました)

昭和人が平成若者とのコミュニケーションに困っている昨今。
今は時代や常識やスタンダードがビュンビュン変化しているから
サーフィンのように世の中を渡っていかないと生きていけない。
若者たちは、既存のものを深く理解しなくとも
行動しながら新しい可能性を求めて走っている。
走れない昭和人は、ついつい自分の知っている世界だけを語って
おせっかいな一言二言を若者に伝えてしまう。
「昔は・・・」「私は・・・」「そんなこと・・・」等

でも、すれ違いざまに掛けるひとことに、若者はふとヒントをもらうこともあるのではないか?
それは、積み重ねた経験と大局をみることのできる視野の大きさ。
私たちの出番なのではないか。

私たちは走り去る若者に舌打ちをして憤ることもある。
でも、自信を持ってもいい。
私たちはダテ
本を読みながら
さりげなくサポートしたり助言したり
100チャレンジをおもしろがっている教授や大人の姿に
今の時代を生きていくことのヒントをもらったような気がしました。

おススメです。