こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
カーボンボウ(弓)をご存じですか?
弓は本来、フェルナンブコという木を使用したものですが、
近頃はカーボン弓を購入し、使い分けて弾く方もいらっしゃいます。
過酷な演奏状況、通常とは違った弾き方を要求される場合などに便利です。
野外での演奏や大きな生音を必要としないミュージカルや演劇の演奏など。
私も時々、セカンドボウと決めている弓(安価な弓)で演奏をするときもあります。
弓の大掛かりな修理が必要な時は便利ですね。
あとは、カーボンボウは状態が安定しているので
自分の状態を確認するには利用価値がある、ということも言われているそうです。
とはいえ、初心者さんは木の弓をまずは使いましょう。
木の持っているしなやかさ、繊細さ、気候によって変化する弓の状況を感じて
楽器と弓が自分と一体になっていることを感じ取る訓練も必要だと思います。