こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
初めての試み
「大人のための 絵本コンサート」開催まで1週間となりました。
私はもともと娘たちに絵本を読み聞かせることが好きでした。
生まれる前から夫と絵本を選び
優しくてほんわかした色調の絵本を好んで選んでいました。
新生児のころから、
寝る前のひとときを絵本の読み聞かせの時間として
私自身が楽しみました。
少し大きくなると、娘たちは自分で絵本を選び
「これ読んで~」
と持ってくるようになりました。
小さい体で3冊も4冊も持ってくる姿を
今でも覚えています。
こちらが疲れているのに20分もかかる長編を持ってくることもあり
読みながら寝てしまったり
同じ行をなんども読んでしまうこともありました。
娘たちは咎めることなく
黙って聞いていました。
長女は読み聞かせが好きで
小学校高学年になっても
寝る前の読み聞かせ時間を楽しみにしていました。
次女は長女が読み聞かせしてくれる横で
すやすや寝ていることが多かったかもしれません。
それでも長編を果敢に持ってきて
「読んで~」とお願いされたものを
私がひーひー言いながら読んでいました。
そのうち、夫も読み聞かせの加わり
「この本はパパの方が上手だね~」と
本のバリエーションがが増えていったのも
懐かしい思い出です。
次女が小学校入学と同時に
読み聞かせのグループに入れてもらいました。
その頃は1週間に1度
授業の始まる前の15分間を
地域の人たちが子どもたちに
読み聞かせをする活動がありました。
学年によって
「何を読もうかなぁ」と選ぶことが楽しかったです。
本当はきちんと
読み聞かせの講座を受けなければならなかったのですが
時間が合わなくて我流で通してしまいました。
いつのころか
読み聞かせに音楽をつけたら楽しいだろうな、と思うようになりました。
絵本の世界観を大切にしながら
インスピレーションを受けた曲を演奏する。
オリジナルの曲ではなく
既存の曲の中から選ぶ。
始めは「子どもたちのために」と思っていたのですが
絵本の世界に集中するには
演奏が逆効果になることもあるかもしれません。
では、「親子のために」
これは大切なことだと思います。
絵本を読んだ後の余韻を
親子で共有することができます。
「この場面の音楽が素敵だったね」と
親子で話すことができたら…
絵本で会話が広がるのは素敵なことです。
その後
「絵本は子どもたちのためだけではない」と思うようになりました。
たとえば50代以上の大人は、ストレスの多い世界を一生懸命生きています。
その荒波の中で
ほんのちょっと
ホッとする時間を過ごすことができたら…
心がふわりと回復するのではないか?
そんな思いからこのコンサートの開催を思いつきました。
子育てに少し余裕のある大人向けの
ホッとするコンサート。
ぜひ、覗きに来ていただけたらと思います。
初めての試みなので
私もドキドキしています。
その緊張感も含めて、楽しんでいただけたら幸いです。