こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
街を歩いていると
クリスマスカラーが目立つようになりました。
少しずつ、季節が動いて
ホリデーシーズンの到来を知らせています。
私は気が早くて
家の中にクリスマス用品を飾りつけしました。
今年の12月は忙しくなりそうなので
慌てないように・・・
私が一番に飾る小物が
「パイプをふかすおじいさん」
28年前に、ドイツで夫と一緒に選んだ木製の置物。
胴体部分を持ち上げると
中にお香を立てる受け皿があり
そこに火をつけたお香を置くと口から煙を吐き出します。
エルツ地方で作成されたこの置物は
どんなに忙しいクリスマスの季節も
どんなに悲しいクリスマスも
毎年我が家のリビングに飾られて
私たち家族を見守ってくれています。
気がつけば
飴色の美しい木製に変化して
長い年月を経てきたことに深い思いを抱きます。
お香は去年、新しいものを長女がドイツで買ってくれました。
それまでは、大切に、大切に
購入した際に同時に買ったお香を使っていました。
残り少なくなってきたときに
「困ったなぁ・・・」と思っていたら
長女が「私が買ってきてあげるわよ」と
クリスマスマーケットで手に入れてくれました。
考えれば、
今はネットでなんでも買うことができるので
そんなにケチケチしなくても良かったのに・・・と
苦笑してしまいました。
今年も変わらずに
のんびりとパイプをふかすおじいさんの姿を
見ることができて
良かったなぁ、と思いました。
足元に置かれているのは
イエスキリスト誕生のちいさな置物。
実家にずっと飾ってあったものを
家じまいしたときに
そっと持ってきたものです。
亡き母が大切にしていたものでした。
グルグルと蘇る記憶の断片が
私の心に忍び込んできます。
そんな中を
今年のクリスマスには
もしかしたら娘たちと一緒にみれるのかな?と
秘かな楽しみも増えました。
今までと違う
ホリデーシーズンになるでしょうか?