こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
指の動かない冬の季節。
まだまだ寒い日が続きますね。
私の場合、練習を始めるときに
ちょっと気持ちがヴァイオリンに向いていないときは
ピアノを弾いています。
ピアノの蓋をパカっと開いて鍵盤をさわれば音が出ます。
なんて簡単な!ピアノって最高~!
自分の弾けそうな(もしくは好きな曲の)曲集は
すでにピアノの上に置いてあります。
ドビュッシー:子供の領分
ドビュッシー:アラベスク
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ラフマニノフ:鐘(前奏曲作品3-2)
メンデルスゾーン:無言歌集
ベートーヴェン:ソナタ集
ブラームス:ラプソディ
今、練習しているのはショパンのエチュード作品10第1番。
ショパンはなかなか弾けるようにならないのでチャレンジ。
レッスンがあるわけでもなく、もちろん本番があるわけでもないので
仕上げることが目的ではありません。
でも大丈夫。
単純に楽しめばいいのです。
「ゆっくりだったら、なんとか最後まで弾けそう」
「そういえば、姉さんはあんな風に弾いていたなぁ」
「このフレーズは何度も出てくるからスムースに弾ける~」
「昨日より和声が頭に入っている~」
「弾ける、うれしい!」
それだけで充分。
耳が音に慣れてくると、
自然にヴァイオリンの音を創りたくなります。
ピアノの両手で鳴らす音の多さと
ヴァイオリンの一音で鳴らすことのできる音の数は全く違います。
ピアノ曲のある一部分をヴァイオリンに任せるとしたら
どんな音にしようかしら?
どんな風に弾こうかしら?
そんなことを思いながら
徐々にヴァイオリンの練習へとシフトしていきます。
それもこの時期だからできること。
準備時間にじっくり時間をとれるからこそ。
大事な時間です。
コンサートが迫ってきたら
準備運動練習もそこそこに
曲を仕上げることに焦りまくります。
「計画的にやろうよ、自分💦」
本番前に何度つぶやく言葉か・・・
今年は少し、練習方法のアプローチも変化させていこうかと思案中です。