こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
ドイツに留学していたころの話。
クラスコンサートの打ち上げで
炭酸入りミネラルウォーターを飲んでいた私に
ドイツ人のヴァイオリンの師匠が
「いいか、カオリ。
ビールを飲むのは練習だ。
練習すれば
呑み方を覚えるんだ。
たくさん飲んで
色々呑んで
好きなビールを探すんだ!」
あまりビールには興味のなかった私ですが
その言葉はなぜか
とても素直に頭にスッとはいってきました。
ビールを飲むのも練習かぁ。
各地の様々なビールを飲むことを覚え
造り酒屋さんの美味しいビールを飲み
かなりたくさん、楽しく飲めるようになりました。
ドイツのビールはそれほど冷えていませんが
樽から直接注がれたビールは新鮮で
ゴクゴクと飲めます。
(大体1杯が200㎖くらい)
ミネラルウォーターより安い値段なので
カラリと乾燥した空気に
ビールはとてもおいしく感じます。
5月からの季節は
昼間に
外のテーブルで立ち飲みするのが最高。
レッスン帰りに友人と
一杯飲んで帰る、なんてことも。
よく考えたら
ヴァイオリンの練習も同じだな・・と
後になって思いました。
たくさん練習して
いろいろ試して
自分の音楽をみつけるんだ!!
さすが師匠。
そういうことなんだ、と納得。
今はたくさん飲めなくなった
缶ビールを片手に
「師匠はどうしているのかな」と
ドイツに思いをはせる夜。