塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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317「心は繊細だから大切にしよう」

2025/11/13
317「心は繊細だから大切にしよう」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

体調は少しずつ回復傾向です。
自分の身体は自分が良く知っているが
ついつい過信してしまうことがあります。
「大丈夫かもしれない」
今回は、回復食を遅らせて様子を見ていました。

ただ、エネルギーが枯渇してしまうとマズいので
その加減が難しかったです。
動けなくなってしまっては本末転倒。
胃を休めながら
エネルギーを保ちつつ
水分補給をしっかりすること。


思えばこの本を読んでいたあたりから
調子が狂っていったのかもしれません。

『心の傷を癒すということ』安克昌

阪神淡路大震災という未曽有の都市直下型の地震で
心身ともに傷ついた人たちを
被災当事者でありながら
冷静に人々の心の動きをみつめ
いつ・どんなときに・どんな手を差し伸べればよいのかを記録した
精神科医の手記。
感情を引き算して、事実を追う文体。
冷静かつ多角的に災害を描写して
次にこのような災害が起きたらどうしたらよいのか
課題を定義している。

現に、この時のボランティア体制や
心の傷という概念(PTSD)が研究されて
東日本大震災や熊本地震、能登半島地震の際には
アップデートされてサポートの方法も変化しているようです。

この本は、以前から購入してあったけれど
読むのに勇気がいるので置いてあったものです。
10月の課題図書として読み始めたものの
案外時間がかかってしまって
その世界に沈んでしまった感じです。

私自身は『喪失』という視点からこの手記を読み
その順番(足取りまたは段階)を
自分の経験と照らし合わせて
答え合わせをしているようでした。
まだ答えは出ないし
乗り越えられたり、ケリを付けられるものでもなく
生涯死ぬまで抱え続けるものだと思っています。
それが「あたりまえのこと」で
「それでいいんだよ」と言ってもらえたような気がしました。

ちょっと読んでいて辛かったです。
フラッシュバックや記憶の数々
失ってしまった未来がフォーカスされたことによる
ストレスがかかったのかもしれません。

読む本も時期を選ばないとエライことになる・・・
今読んでいる本もメンタルに関することなので
早く読んでしまわなくては・・・(本を読む目的が全然違う)

メンタルに関しては
自分で自分を癒す方法で
これまで過ごしてきたので
まだまだザラザラとした感覚や
虚脱感・喪失感に苛まれるときがあり
時間が大いに必要だと思っています。