塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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39「練習を休む日」

2026/02/08
39「練習を休む日」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

50代になって、

どうしても練習したくない日が増えました。

正直に、怠けたい気持ちも半分あると思います。
特にこの冬の時期は・・・

一方で気持ちの問題というより、

もっと身体に近いところから来る感覚もあります。

若い頃は、

少し疲れていても弾けたし、

多少の違和感は、気合いで越えることができていました。

時間も限られてるので練習しない選択肢は無かったし

いつも焦っていたように思います。

「練習しなかったらダメかも・・・ヤバい・・・」と。


そして、身体はいつも元気で言うことを聞いてくれました。

どんなに酷使しても頑丈でした。


それが今はちょっと違います。

肩や腰、指先の重さ。

音を出す前から、

「今日はここまでかも・・・」

と身体が強張ってしまう時があります。

無理をして弾いてみても
全然納得がいかなくてさらに落ち込むという負の連鎖・・・

女性として50代を迎えると、

体調は日によって揺れやすくなります。

昨日できたことが、今日は同じようにできない。

なんだか知らない違和感や虚脱感。

情けない気持ち。

その変化に戸惑い、認めたくない気持ちもあります。

「あぁ、年取ったかなぁ・・・」とため息をつきたくなります。

でも今は、

その揺れを無視しないようにしています。


無理に音を出すより、

楽器を持たずにストレッチをしたり、

楽譜を眺めながら頭の中で音を鳴らしたりする方を選ぶこと。

そうした時間が、次に音を出す日の助けになると信じています。


「今日は弾かない」という選択を、

自分に許せるようになることは、なかなか勇気がいります。


それは・・・言い訳かもしれないけれど・・・

音楽とより長く付き合うための知恵なのだと思います。


音を出さないからって

音楽から離れている日ではない。

身体の声を聞きながら、次の一歩を準備している日かもしれません。


50代の音楽は、前へ進む速さよりも、

戻ってこられる場所を持っていることが大切かもしれません。


【今日は練習しなかったな】


ちょっぴり寂しい響きだけれど、

「また音を出したくなる自分を見つけるまで、休んでもいいよ」と

自分にOKを出すことを許す日だと思うようにしたいです。