塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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49「楽譜を目で追う練習」

2025/02/18
49「楽譜を目で追う練習」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

「先生、練習する時間がありません💦」

う~ん、困りましたね。

「仕事が忙しくて時間がないです。」
「定期テストが近くて勉強時間しか取れません。」
練習できない理由はいろいろありますよね。
でも、あきらめなくても大丈夫ですよ。

私はヴァイオリンの初心者さんには
「楽譜を目で追う練習をしましょう」とお伝えしています。

ヴァイオリンを弾くには
本当にたくさんのことを考えて
弾くという動作につなげていかなければなりません。

音符を目で追いながら
左手の指番号と音があっているかを確かめて
右手の運弓記号を確認して動かす・・・
この音はつなげるんだっけ?
どんな音量で弾きなさいって書いてあるの?
でも、そもそも楽器を構えている姿勢はこれであってるの・・?

なんてことになったら

「ひー、私は、なにをしてるんだか、わからん」状態。

そうなると

弾けない~
できない~
つまんない~
やめる~

という道順を辿るのは目に見えています。

でも、ちょっと待って。

せっかくヴァイオリンという楽器を選んでくれたのに
混乱したままで終わらせてしまうのは
とてももったいないです。


私のレッスンでは
希望があれば
生徒さんに合ったテンポで演奏した動画を
お渡ししています。(完全オーダーメイド)
それを聞きながら、見ながら
自分の楽譜を開いて
音を目で追う練習
私はとても有効な練習方法だと思っています。


ヴァイオリンを弾くだけの練習ではなく
目で音符を追う練習。
楽譜のどこを見れば、どの音が鳴っているのかを
あらかじめ確認しておく。
どのフレーズが楽譜のどの辺りに書いてあるのかを
記憶していく。
そうすることで、楽譜が曲の地図のように
自分の演奏を導いてくれます。

ひとつでも「少し余裕がある!」と思えるものがあれば
他のことが頑張れますよね。

ヴァイオリンを弾くことができなくても
ヴァイオリンのことから離れてしまわないこと。

それがとても大切なことだと思います。

目で楽譜を追う、ということは
後に「楽譜を暗譜する」という工程で
とても役に立ちます。

そのお話はまた次回に。