塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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2025/01/22
22「コンサートを妄想する」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

寒い時期はひきこもって勉強しよう、と決めて
引き籠りすぎて久しぶりに外へ出かけたら
フラフラしてしまった私です。
さらに、会議でマイクをもって話さなければならず
自分の声のトーンが暗すぎて焦りました💦
何事もほどほどにしないといけない・・と反省です。

音楽家は演奏することがアウトプットなので
意識して時間をつくりながらインプットすることも大切です。
演奏技術方法、音楽教育、音楽史、世界史、日本史、楽譜の読み込み
音楽理論、絵画、文化・・・際限なく広がっていく・・・

私は今、様々な曲を聞きながら
どんなプログラムができるかを考えています。
「子どものためのコンサートだったら
あの曲とこの曲を組み合わせて、どんなお話をしようか・・・」
「自分を追い込むようなチャレンジコンサートをするならば
あの曲を勉強してみたいなぁ・・・」
「絵本コンサートの短いバージョンだったら
どんな曲が良いかなぁ・・・」

妄想ですね。

この時間が私には重要だったりします。

楽譜を眺めながら時代背景を調べ
自分の話を膨らませるような共通点を探したり
作曲家の時代と今の時代を比べてみたり
あれこれ妄想を広げていくと
楽譜や本の中に埋もれていて
他の生活業務が中途半端に転がっている状態です。

オーガナイズが必要だなぁ・・・
と思ったときは
自分で自分の状態を俯瞰して
自分のホームポジションに戻る。

ヴァイオリニストとライフオーガナイザーを
行ったり来たりしながら進む毎日は
自分を実験台にして
自分に問いかけながら
自分自身を収めていく。

引き籠りすぎてもいけないけれど
インプットなしでアウトプットはできない・・・
生きていくということは
なかなか難しいものです。







2025/01/21
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

カーボンボウ(弓)をご存じですか?
弓は本来、フェルナンブコという木を使用したものですが、
近頃はカーボン弓を購入し、使い分けて弾く方もいらっしゃいます。
過酷な演奏状況、通常とは違った弾き方を要求される場合などに便利です。
野外での演奏や大きな生音を必要としないミュージカルや演劇の演奏など。
私も時々、セカンドボウと決めている弓(安価な弓)で演奏をするときもあります。
弓の大掛かりな修理が必要な時は便利ですね。
あとは、カーボンボウは状態が安定しているので
自分の状態を確認するには利用価値がある、ということも言われているそうです。

とはいえ、初心者さんは木の弓をまずは使いましょう。
木の持っているしなやかさ、繊細さ、気候によって変化する弓の状況を感じて
楽器と弓が自分と一体になっていることを感じ取る訓練も必要だと思います。




2025/01/20
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

私が幼い頃、発表会の記録はカセットが主流でした。
父が録音担当で、発表会の度に新品のカセットテープを購入して準備していました。
当時、私のヴァイオリンの先生と姉のピアノの先生が合同で発表会をしていたため
プログラムを見ながら、父がとても緊張していたことを思い出しました。

聞き返すのはもっぱら父のみ。
単純に演奏を楽しむだけなので、コメントはありません。
私も姉も、1回聞き返して自分の演奏について不満を漏らして終了…
次の新しい曲に興味が移ってしまって
まともに聞き返すことはほとんどありませんでした。

家族で駐在生活をしていたドイツから帰国した小学校5年生の冬。
古巣の厳しいヴァイオリンの先生にの下に、再び通うこととなり
帰国後2か月で曲を仕上げなくてはならず…
先生の叱咤激励に四苦八苦しながら迎えた発表会で
無事に弾き終えた後「ほぉ~、よくやった~」という父の安堵のため息が
しっかり録音に残っていたことが一番の懐かしい思い出です。

父は私たちの演奏を聴くのをいつも楽しみにしていて
録音したテープをいつまでも、ずっと聞き返していました。
私としては、間違えた個所を思い出したり、ドキドキしたことを思い出したりするので
繰り返し聞かれるのはとても苦手でしたが、父はどこを吹く風。嬉しそうに聴いていました。
カセットデッキもほとんど普及されなくなった後も、時々取り出して聞いていたらしく
たまに「この間、懐かしい曲を聞いたんだよ」と言われて「え…いつの?!」と絶句することもしばしば。
でも、カセットテープの劣化とともに、その回数は減っていたようです。

父の晩年、ふと「このテープをCDに焼きなおしたいなぁ」とつぶやいたことがあり
「それはなかなか難儀だわ。でも、いつかできるといいね」と何気なく答えましたが
忙しさに紛れてその願いは叶わず。
終の棲家となった家の二階に、大量のカセットテープが入ったケースが鎮座して
何度か聞こうと努力した形跡がありました。
その景色に涙しながらも
大量のテープを取っておく場所もなく、
家とともに私の幼いころの演奏は彼方へと消えました。

残しておいた方が良かったかしら?

私自身は、写真も録音も録画も執着がないので
無くなってしまってもがっかりするようなことはありません。
ただ、父がもう少し
私たち姉妹の演奏の成長を簡単に聴くことができたら幸せだったかなぁ、とも思います。

冬空を見上げながら
小学校5年生の発表会が1月末だったことを思い出していました。




2025/01/19
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今年は1月17日から冬の土用入り、土用明けは2月2日。
私はこの時期が本当に苦手です。
6月生まれなので、特にこの時期が苦手なのかもしれません。

ドイツに留学していたころから11月と1月は体調がイマイチでした。
身体が硬くて動かなかったり
意味もなく落ち込んだり
失敗が多くなったり…
ヨーロッパの冬はすべてが灰色で
本当に気持ちが落ち込みます。
ヨーロッパ人は日照時間の短さで体調を崩す人がたくさんいます。
太陽のありがたさを感じることを、私はドイツで知りました。


日本に帰国してからは
家族とともに
新しい年を迎えて急発進するような
世の中の風潮にワクワクしたり
心地よい疾走感を感じたものです。

50歳を過ぎたころから
そういった雰囲気に追いつけないことに気がつき
どうしたんだろう
どうしよう、と悩み続け
この2年くらいは無理して頑張ったものですが
今年はあきらめて「引き籠る」ことにしました。
予定を減らし
自宅作業を多くして
居心地よい空間と時間をつくることに専念して・・・

今のところ快適です。

でも油断禁物。
ふとした拍子にガタンと落ち込むこともあるわけです。
ふいに涙が出て止まらなくなったり
倦怠感に襲われて何もできなくなったり…
それを見越して、会いたい人に会う予定を少しだけちりばめています。

そんな「自分の苦手な時期」を把握していると
その時にしかできないことが見つかります。
私の場合は「基本に戻る」

私はヴァイオリンで元にもどるように調整しています。

毎日の忙しさに追われて見失っている「基本」
  • スケール(音階)練習でみえてくる音程
  • 弓の長さを改めて感じるロングトーン練習
  • 右手(弓を持つ方の手)の感覚練習
  • ゆっくりと弾くことによる左手の感覚練習
  • 無理のない演奏姿勢
どれもゆっくりとした時間の中で
自分と会話しながら進めていきます。
鏡を見て弾いたり
目をつぶって音を聞いてみたり

毎日のルーティンに短時間ずつ取り入れています。

2週間強の冬の土用期間。
今年はなんとかやっていけそうかしら・・・





2025/01/18
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今日はちょっと気の抜けたお話を。

ヴァイオリンを弾いていると
着れない洋服があったりします。

私は以下のようなものが着れません・・・

  • バルキーニット
  • 首元の分厚いタートルネック
  • 首元にビジューのついたもの
  • 襟の硬いシャツ
  • 左肩にボタンや飾りのついたもの
  • 袖に垂れ下がる飾りのあるもの
  • タンクトップや
  • ジッパー付きのカーディガンなど…

基本的に首元はシンプルで
腕がまわしやすく
楽器に装飾などが当たらないことが条件です。

私はリサイタルやコンサートが近づいて
練習時間が長くなってくると
おしゃれをする気が失せて
ほとんど毎日同じような洋服を着ていることが多くなります。
(首元に飾りのないシンプルなカットソーとデニム)

今のように寒い冬の時期。
少しだけ練習時間の緩い季節になるので(私の場合)
この時とばかりに
分厚いセーターを着こんで
「寒いわ~、あったかいわ~❤このセーター!」と
おしゃれを楽しんでいます。

冬の時期に私に会う場合
分厚いセーターを着てニコニコしていたら
練習していないな…と思っていただいて良いかと思います。

ちなみに今日は
首元スースーするセーターを着ていました。

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