発売前から予約していた本。
でも、ずっと読めなかった本。

『真夜中のパリから夜明けの東京へ』 猫沢エミ・小林孝延
なかなか読み進められませんでした。
昨年10月末から読み始めて、やっと年が明けた1月末に読了。
ようやくアウトプットできるようになるまで1か月。
涙を流しながら、心を疲弊させながら、時に嫉妬しながら読みました。
きっと彼らは心の中で絶叫・号泣しつつも「往復書簡」というある意味一つのフィルターを通して語られていたので、自分よがりではなく、相手の見方も含みながら大きく「死」を見つめていたような感じがしました。私自身が「そのとおり!」と思うことが書かれていることに嫉妬もしました。
語り始めのぎこちなさや遠慮の空気をズバリと切り込んでいく猫沢さんの繊細な大胆さ。
ユラユラした語り口ではあるものの、根底に流れる揺るぎない強さを感じる小林さんの佇まい。
【人生はある日突然風が吹いて、それまでの景色を一変させてしまうもの】
【食べ物を食べておいしいと感じるのは罪悪感なのか】
【心の傷は時間とともに癒えるとか薄らいでいくわけじゃない】
どれも自分に思い当たることばかりで、未だに「あぁ、これを見せてあげたかったな」「きっと喜んだだろうな」と喪失を呼び覚ますことがあるのは確かです。それでも、【ただ今を生きることだけに集中して使いたい】と思うことに共感します。
【本が読めなくなった時期がある】
【家の片付けに集中した時期がある】
私も同じように、1年以上は文字を追っているだけの読でした。何もしないで電車に乗っているとふいに涙が出てくるので、それをカムフラージュするためにエッセイ本を持ち歩いていました。
「何かを変えるには今しかない・・・自分を守るために、これから私が生きていくためには替えなくちゃ」「いっしょに考えるはずだったことを、とにかく私が粛々と遂行しなければ」と突き動かされるようにバス・洗面所の改修工事をしたり、エクステリアの整備をしました。
喪失から再生へと向かうのは、そんなに簡単ではありません。
私はまだまだ弱い心で生きています。
それでも、自分自身を信じようと思います。
サポート方法は一つだけではありません。
その時、その状況によって変化していくものです。
五感を全部使って自分をサポートしよう。
自分自身をその方向へ向かわせよう。