雨の金曜日。
思い立って上野の東京都美術館へ行ってきました。
会期最終日を週末に控えているので混んでいるかと思いきや、思ったよりもゆったりと見ることができました。平日の雨天。わざわざ出かけようと思う人は、その日しか予定の空いていない人か友人との約束でやむなくなのか・・・少し年上の女性グループが多かったように思えました。

【スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき】(会期終了しています)
スウェーデン絵画の始まりから、フランス絵画の影響を経て、スウェーデン独自の絵画の道を獲得する流れを一気にみることができました。『影響を受ける』ってすごいことなんだなぁと思いました。自分の殻にこもってああでもない、こうでもない、とこねくり回すよりも、ポンと他の存在を真正面から受けとめ、影響を受けることの大切さ。そこから改めて自分の軸になるものを見つけ出す、もしくは掘り出すことの方が、自分で根を張るよりもはるかにしっかりとした土台ができるものなんだなぁ、と思いました。
それは自分のビジネスにも通じるのでは?と思うことも・・・
どうしても、一人で考えて潜り込んで、人前に出さないうちに旬を逃してしまう私の方法は、人の影響を受けたくない、受けるべきではない、とどこかでブレーキをかけているような気がします。それは反対に、私が他の影響を受けすぎてしまうという反面もあるからかもしれない、という相反するものに翻弄される自分が見えることでもあるのです。
一人でゆっくりと見て回ることを久しぶりにできたような気がします。
そして改めて、自分のペースがどういう感じなのかも見直す時間でした。今までこういった展覧会は誰かと一緒に見に行きたいと思っていました。なんだか一人で見るのは寂しい。意見を交換しながら観た方が楽しい、と思っていたのですが、案外静かに自分自身と問答しながら鑑賞するのも悪くないものです。
今回の展覧会で、家族との時間を楽しみ、その様子を描いた作品を多く残したカール・ラーションの作品もいくつかあって、とても懐かしい気持ちになりました。2018年に損保ジャパン美術館で鑑賞した温かい作品たちを思い出して胸がいっぱいになりました。あのとき、私は珍しく図録を買いました。ラーションの温かい家族像に憧れ、その気持ちを家族と共有したかったのです。自分の大切なこの家族をずっと守り続けていきたい、という思いが私の根底にはいつもあったのだと思います。
今まで積み上げてきた経験が、つながりを持つ瞬間。
数知れず通った美術展の経験が、こうして私の世界を彩ってくれるということに驚くばかりです。