塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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174「雨の歌によせて・リサイタル2026」

2026/06/23
174「雨の歌によせて・リサイタル2026」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今年のリサイタルは私の心の支えになっているブラームス作曲「雨の歌」を軸に考えています。
高校生の時に、周りの同級生たちに圧倒されて自分を見失ってしまったとき。ふと耳にしたこの曲の美しさに魅かれ、繰り返し聴いていました。心の中に染み込むような音。当時はレコードでした。何もしないでぼんやりと、その音を聞きながら小学生時代に住んでいたドイツに思いを馳せ、よし、大学卒業したら留学しようと心を新たにした大切な曲でもあります。人は人、自分は自分という考えが定着のもこの頃かもしれません。
この曲を弾く時は、いつも高校時代の苦しかった自分を思い出します。楽しかったけれど闇雲に頑張った時期でもあります。結果が出る時もあれば、全然見向きもされなかったこともある。自分を粘土のようにこねくり回して、たたきつけ、成形しながらまた壊す。その繰り返しでした。その後も、人生での一区切りがあると必ず演奏したくなります。出来上がったものを、少し壊す。微調整では効かなくなったものを、改めて見直す。
50代の今、シンプルな気持ちで向き合いたいと思っています。決して平たんな道ではなかった自分の人生を振り返り、先に続く道がどうなっていくのかを立ち止まってのぞき込むような・・・そんな気持ちが音に現れればよいなと思っています。
節目に弾いてきた曲だからこそ、その変化が感じられると思います。
自分の立ち位置を改めて確認するような、私の姿を聴いていただければと思います。