今回の旅の目的は、娘たちの生活を視察するためでもありました。
この3年間、それぞれが頑張ってきた毎日は本当に見事なものでした。自分で調べて自分で行動し、大小の失敗をしつつも自力で立て直してコツコツと積み上げた生活。遠隔で日本から相談にのることもありましたし、アドバイスを送り続けていましたが、やはり実際に見てみなければわからないことも多かったです。生活で一番の課題は【お金】。このお金とどう向き合うか。その姿勢がすべての鍵を握るようにも思いました。大きく分けると長女は慎重派で細かいタイプ。自分なりの規律の中でやりくりするのが上手です。次女は大きく捉えて大胆なタイプ。楽天的すぎるところがあるけれど、非常に堅実です。共通することは二人とも数字に強くて節約家(うらやましい)。商品の底値をしっかり把握して、レート換算まで考えながら生活費をコントロールしています。この考え方は、夫の影響が大きいと思います。ビジネスマンとしての経済社会の仕組みを幼いころから叩き込まれ、金銭感覚がしっかりと伝えられていました。
夫の買い物術は徹底していて、時にこちらが息苦しくなるときもありましたが、良いものを手入れしながら愛用する姿をとても尊敬していました。家族への愛が強すぎて、自分のものを買うことができず、家では同じTシャツと短パン、フリースに着古したデニムばかり着ていました。私たちが「もっとカッコいい洋服を着て」といっても、「誰も見ないから俺はコレで良いんだよ」と頑なに着続けていたので、無理やり新しいものを買って着せていたこともありました。後に、自分のためにショルダーバッグを買ったり「そろそろ年代的に落ち着いた感じがいいよね」とシックが装いを意識した発言を聴いたときには涙が出そうになりました。
娘たちはその姿を覚えているので、お金の使い方にはとても敏感で、慎重です。心の中に、父のまなざしをしっかり意識しているようです。
さてその中で私の役割と言えば、お金の可能性・選択肢を広げる役目かもしれません。目の前の事に全力投球するのも大切だけど、少し遠くを見渡してみることも大切。自分の可能性を今現在の事に絞るのではなく、少し先を見て将来を大きく捉えるなどの大きい視点の提供。逆に小さな生活面でのアドバイスなどを意識して伝えるようにしています。特に、日常生活での食事に関してのアイデアや、保存方法、ライフオーガナイズに倣って持ち物管理など。制限のある生活の中でも、心地よく健康に過ごせるようにサポートしています。
お金の存在は貴重であっても、それに依存することなく、適切に使っていけば心の余裕と支えになります。
お友だちとの会話でも、この金銭感覚は大切な要素となり、自分軸を形成するためには必要なことだと思います。
私もお金に関してはまだまだ勉強の余地があります。これからの年代に備えてさらに知識を深めていきたいと思っています。娘たちの生活を視察しながら自分の姿を振り返る、良い機会でした。