今回の視察旅行で興味深かった、娘二人の部屋。
長女は3年前から同じところに住んでいます。渡独前にプレオープンした単身者用のアパルトマンの一室を獲得し、工事の騒音や火災警報器の誤作動に悩まされながらも自分なりの規律で工夫しながら暮らしています。引越し後に「いろいろなものがうまく収納できない」という悩みを解決するべく、ライフオーガナイズの手法を使って整えました。その時からほぼ変わることなく、生活が安定していてとても安心しました。忙しくて乱れることもあるそうですが、元に戻すことができる仕組みは彼女自身の心の安定にもつながっているようです。
翻って次女はこの3年間で3軒の部屋に住みました。いずれも自分の居場所は自室のみ。キッチンやトイレ・バスルームは共同。そのため狭い自室に様々な用途のものが押し寄せるため、落ち着ける場所を確保することが難しかったようです。私は3軒目の部屋しか実際に見ていません。4畳半くらいの大きさですが屋根裏部屋のために天井が大きく傾斜しているので、まともに立てる場所は畳1畳半くらい。ベッドから起き上がるときは気をつけないと頭をぶつけてしまいます。共同キッチンは1階下の住人と一緒なので使用時間が限られ、小型冷蔵庫と電子レンジは階段の踊り場。トイレとバスは隣のフランス人と共同で、こちらも天井が傾斜しているためシャワーカーテンが使えないのでバスルームが水浸しにならないように気をつけなければなりません。それでも部屋で練習はできるし、天蓋窓を開ければブドウ畑と湖と山が見えます。「期間限定だと思えば何とか暮らせる」と、不便な中にも楽しみを見つけている次女には、逞しさを感じます。食べることが大好きで、自分で料理を自由に楽しみたいけれど、一人暮らしのできるアパルトマンの家賃が高いので我慢。そのため、長女の家に居候するときには嬉々として料理の腕を振るったり、ちょっとした作り置きを置いていったりするらしい。私が滞在中にも、オートミールがふんだんに使われた甘くないパウンドケーキを差し入れてくれて感激しました。「他のものを作ろうと思ったんだけれど、途中で材料が足りないことに気がついて・・・」と次女らしいコメントに笑ってしまったけれど。
彼女の部屋も少しだけライフオーガナイズの手法が取り入れられているけれど、まだまだ改良の余地はありそうです。本人が困っていないのであれば、私が口をはさむ権利はないです。
さて、秋から場所を移して勉強する次女。引越しをしなければならないので荷物の移動に頭を抱えています。増えすぎた本(これは私にも責任がある。日本から送りすぎました…)や、生活用品の移動には思ったより労力がかかりそうです。荷物は全て、自分でスーツケースや特大エコバッグに詰め込んで列車で移動。国をまたぐので聞くだけで気が遠くなりそうな労力です。
私は遠隔で応援するのみ。頑張って、としか言えないもどかしさはありますが、そうやって逞しくなっていくのだと思います。
179「教会の存在・視察旅行③」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。今回訪れた街は、私のテリトリーではなく娘たちの