塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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2025/12/27
361「積読予備軍」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

クリスマスが過ぎて
年の瀬の慌ただしさを感じると
思い出すことがあります。

小学生・中学生のころ
学校の終業式を終えて
父が年末休みになると
家族で本屋さんへ行きました。

父が真剣な顔で、本や雑誌を眺めていると
母がいつもは買わない
美しい写真の雑誌を手に取って
「お正月に読むのが楽しみだわ」と
嬉しそうにお会計に向かいます。
「あなたもお休み中に読む本を買ってあげるわよ」
そう言われていそいそと
いつもは買ってもらえない雑誌や本を
父に手渡しました。


年末年始は本を読む。

親戚で集まる用事も少なく
外食をする予定もなく
出かける場所もなかった我が家は
家族がそれぞれの場所で
静かに読書をすることが年末年始の楽しみでした。
(父は本を抱えて昼寝をしているのが主でした・・・)



私には今でもその習慣が
深層心理の中にあるらしく
クリスマス後に本屋さんへ行くと
ついつい本を大量に買ってしまいます。
「おいおい、私はいつ、これらの本を読むんだい?」と
思いつつも、真新しい本の表紙をなでながら
穏やかなお正月を夢見ています。



1月からまた
読書強化月間を始めようと思います。


2025/12/26
360「日めくりカレンダー」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今年は日めくりカレンダーを使っていました。

1枚1枚、終えた日を切り取って手のひらに握りしめる

新しい日付が見えると
気持ちに芯が通って
背筋が伸びる気がします。

私にとっては
心の整う一瞬でした。

心の澱んだ日もあるし
気持ちが高まった日もある

どんな日も
終えれば
次の新しい日がやってくる


来年も同じ日めくりを買いました。

同じ日は二度とこないし
明日も来るかどうかわからない

そうやって日にちを重ねている自分の背中を
そっと押してくれる存在
大切にしたいなぁ、と思います。

来年のカレンダーは
どんな大きさですか?
どんな模様ですか?
どんなタイプですか?




2025/12/25
359「心に残るクリスマスの風景」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。



25年前のクリスマスイブは、微弱陣痛でおろおろしていた。

初めての出産で、何が陣痛なのか、何が痛くて何が痛くないのか。

まったくわからない状況だった。

当時住んでいた自宅と病院が少し離れていたこともあり、

更に子宮筋腫を抱えたままの出産だったので、

医師も少し緊張気味に早めに入院するように言われ、

深夜の病院へと向かう。

到着するとすでに待機室には何人かの妊婦さん。

私はなかなか本格的な陣痛がこないので、待機室から出されて

個室に移って夫とおしゃべりしながら過ごす。


クリスマスイブの病院食は鶏モモ肉の骨付き。

赤いリボンが結んであって可愛らしいけれど、食べることができず・・・。

夫に代わりに食べてもらった。

日付が変わっても陣痛が弱くて、

とうとう赤ちゃんも苦しくなってきた様子。

25日朝になると医師から

「陣痛促進剤を投与しますね」

と言われて点滴に薬剤が入ると、

なんと効き目の早いことか!

今までの痛みは何だったのか~と言うほどのもの。

それから4時間半ほど七転八倒してようやく生まれた長女は、

生まれた時からキョロキョロと周囲をみまわしていたとか。

本当に小さくて可愛らしくて、

生まれたてホヤホヤの彼女を

ほんのちょっと抱っこさせてもらうと

すぐに計測・検査のために別室へ連れていかれて、

更に夫と対面して抱っこしてもらい、

そのまま新生児室へ。


30時間ほどの出産経験に、夫も私も疲労困憊だった。


その日から始まった子育ての毎日。

実母のいない子育ては心細くて、

不安で、

わからないことだらけ。

夫の協力はもちろん、心強かったけれど、

子育て経験者の助けが本当に欲しかった。


だから、長女の赤ちゃん時代は

たくさん間違いもしたし、

とにかく大変だった。

多分、私が不安だったから長女も不安だったのだろう。

食が細くて

全然寝てくれなくて

夜も1時間から2時間おきに起きて授乳。

夫も神経質に長女に向き合うから

だんだん追い詰められていくような感覚も無きにしも非ず。

言葉に出すことはなかったけれど

とてもつらかった。

それでも私は、これが永遠に続くわけではないとわかっていた。

今だけなんだ、とどこかで冷めた目て見ていた。

その通り、何年かすると長女はちゃんと成長していった。


25年もたってしまうと、

自分で逞しく生きている長女の姿に

「あぁ、よかった」

と思うことができるし、

ちょっとくらい私が間違えても

本人が軌道修正してくれるものなんだ、

と思うようになった。


新生児室にいそいそとやってきて

「この足は俺の子だな~」

と目を細めて

愛おしそうに長女を眺めていた夫はもういない。


あなたの娘は、

あなたが思っていたよりも

強くて芯が太くて、

そしてあなたのように優しい。

だからあなたは胸を張っていい。

あなたは素晴らしい遺伝子を次の世代に残したんだよ、と

声を大にして叫びたい。




2025/12/24
358「クリスマスの献立」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

クリスマスから年末年始は
何か料理をしています。
娘たちが小さかった頃は
クリスマスパーティーをしたり
年末年始の過ごし方や
言い伝え
おせちに関する意味などを
(なんとなく)伝える意味で
頑張っていたように思えます。

おせちの意味を知っていると
食べることも楽しいけれど
先人の知恵に圧倒されることもあります。

せっかく日本人に生まれたのであれば
その美意識を少しでも感じたいものです。

・・・とはいえ
私も料理が得意なわけではありません。
生活に困らない程度
自分のできる範囲での腕のふるまい方です。

クリスマスのお料理
長女の誕生日祝い
年越しのパーティー
年始の(カンタン)おせち料理とお雑煮
日常に戻っていくリメイク料理・・・

生活をしていく中で
ごちそう料理があまりかけ離れないこと・・・

私のこだわりは
その1点だけだったかもしれません。

今年のクリスマスは何にしましょうか。
洋風の食材がかなりお高めの様子なので
和風にしましょうか。
家族が何人であっても
食卓は彩を考えて食べたいと思います。

ちなみに・・・
娘たちが小学生くらいのとき
発表会がクリスマスに開催されたときは
毎年「おでん」がクリスマスディナーでした。
それもまた楽しかったです。
(ケーキは作りましたよ)







2025/12/23
357「画家のまわりの視線」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

美術館へ行くのが好きです。
長女が1歳くらいのときから
損保ジャパン東郷青児美術館に行くのが楽しみでした。
優待券をいただける恩恵もあって
家族で訪れてたのしんでいました。
その他、箱根のポーラ美術館や
新国立美術館などがお気に入りでした。
キュレーターによって
作品の解釈が大変化することが
私にとっては驚きでもあり
ショックでもあり
その視点の深さを
自分のコンサートのプログラムを組み立てるときに
参考にしました。

さて、11月の読書強化月間の振り返りを(まだ続いていた・・・)

『ジルヴェニーの食卓』原田マハ(集英社文庫)

購入したのは9月。まだ暑い時期でした。
表紙の美しさに魅かれ
作者の名前をみて「間違いない」と確信し
安心していたら初冬になっていました。

美しい、美しい物語だった。
マティス、ドガ、セザンヌ、モネ
歴史を知っていて
その時代背景を理解することができると
より深く読むことができる。
読書も知識があれば、もっともっと深く読むことができる。
4人の画家の事はよく知られているけれど
その画家たちを他の視線から見るとなると
ハッとすることがある。

そうか。
そうなのかもしれない。
そうだったのか。
いや・・・違うかもしれない。

それが事実でなかったとしても
その場に自分がいたら?と想像してしまう。

私は個人的にマティスの「美しい墓」が好き。
自分の墓を自分で作る。
あの教会は
私も自分が死ぬ時の音を
自分で創りたいな…と思ってしまった。
夫の葬儀で奏でた音は
いつまでも私の中に染みついている。
愛していると叫びながら
なぜと怒ってもいた。
未だに答えは返ってくるはずもなく
ここにひとりで座っている自分がいる。

私は私の音の記憶を
だれかに届けたいと思っている。
それが生きている人であっても
死んだ人であっても。



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