258「金木犀の季節」
2026/09/17こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
今朝、窓を開けるとふわりと金木犀の香りがしました。
「この香りって、数日間だけなんだよね」と誰にともなくつぶやきました。
何もなかった我が家の庭に、ポツンと植えられた金木犀は長女の小学校入学祝いでした。
子育てて忙しかった日々は、金木犀が咲いたことも、香っていたことも、星屑のような花が散っていたことも気がつきませんでした。
それでも季節を重ねてスクスクと育っていく金木犀は、娘たちの姿そのものでした。
大きくなりすぎて、敷地外に飛び出す枝を切るのが大変になり、さらに手伝う人手がいなくなったこともあって庭を整備した時に抜根しました。
そんな思い出がザザッと頭の中を通り過ぎたひと時。
姿はなくなっても、思い出は鮮明です。
その思い出を誘ってくれるのが香りなのだと、改めて感動しました。