「年とる力 阿川佐和子」(文春新書)
積読の解消はずっと続きます。ついフラフラと本屋さんに寄ってしまうと、読みたい本や気になる本が押し寄せてきて、気がつくと手には2,3冊を抱えている状態になります。「今読むべきか?それとも積んでおくべきか?」というしょうもないことを考えながら、時に本を棚に戻しつつ、時にお会計へと急ぐことになります。
今回の本は、たまたま立ち寄った駅の本屋さんで手に取ってそのままお会計に行っていました。
阿川佐和子さんの本は、次女がエッセイ好きなのでよく読んでいました。
近頃は70代になった著者の生活エッセイが多く、ちょっと先を行く先輩の毎日を覗いているような感覚で読んでいます。近頃の本屋さんには、80代、90代の方が執筆したエッセイ集の多さに驚きます。執筆が本業ではない方の生活に関するエッセイ、お金に関するエッセイ、趣味に関することなど多岐にわたる内容で、背表紙を見ているだけでも楽しいです。ただ・・・よく内容を確かめないとがっかりすることも多いので購入には厳しい目で臨みます。
阿川佐和子さんの文体は嫌味の無い笑いと、自分の失敗談をさらりと表現するところにいつも魅力を感じてしまいます。自分の失敗談って、なかなかうまく書けないし、自分としては忘れたくて記憶から無くしているし・・・できれば晒したくないです。ちっぽけですが、自分のプライドが許さないという、ちっちゃな自分がいます。でも阿川佐和子さんの場合には、それが読み手としては読みたい部分であることもよく知っていらっしゃいます。クスリと笑ってしまうことも、品よくかわすところが「わぁ、いいな」と思ってしまう。私もそんな風に書きたいなぁと思ってしまいますが、あこがれだけで終わりそうです・・・
今回は最後の章『最期にむけて』が一番グッときました。
私はまだ(一応)50代ですが、死については頭の片隅にしっかりと居座っています。私自身、多分、他の人よりも死を意識して過ごしてきたような気がします。中学時代にクラスメイトが病気で亡くなったり、友達のご両親が相次いで亡くなったり、自分の祖父が亡くなって葬儀というものをはじめから最後まで経験したことがずっと心にあるからかもしれません。10代にわりとたくさんの葬儀に関わったこともあり、死に対しての経験が自分の中に蓄積された感じです。30歳の1年で母を含めた3人を亡くしたことが大きな重しとなり、54歳で身近な2人の家族をほぼ同時亡くすということで死がすぐ隣に座っているように感じます。
怖い思いと、やるせない思い、残された家族の焦燥感などを身近に感じたことも大きく影響しています。
今までは見送る方としての心構えなどを主に考えていましたが、これからは見送られる方としての姿勢に切り替わっている感じがします。
「長らくお邪魔しました」と言って去りたい阿川さん。
私は飛ぶ鳥跡を濁さず「じゃあね」といって待っている人の元へ飛び込んでいきたいと思います。
気温が急に落ちました。
この週の初めには半袖でも暑いくらい。汗をかきながら電車に乗って、冷房が気持ち良いと感じるほどでした。夜も熱気がこもって薄手のパジャマを引っ張り出しました。雨が降ってストンと気温が落ちても、部屋にこもった熱気が冷めるには時間がかって不快でした。雨が降り続いてどんどん気温が下がり、昨夜は寒いと感じて長袖のパジャマを着て布団を引っ張り上げながら寝ました。10℃以上の気温の変化は体力が奪われる気がします。
私自身も、思ったよりも疲労が重なっていた様子なので、昼間に暖かい布団にくるまって30分だけ昼寝をしました。お友だちからプレゼントされた【玄米カイロ】をレンジで1分温めて、下腹に乗せて目をつぶったらホッとして気持ちが緩みました。日常の予定を詰め込むクセを見直したので、回復力もコントロールできるようになりました。それでも、頑張らなければならないときもあるので、あれこれ試行錯誤しています。
寒暖差だけでも身体は適応しようと頑張っているのですね。
たまには自分を労わりつつ、休む時間をとりたいものです。
先日【プラダを着た悪魔2】を観てきました。公開される前から評判の映画でしたし、前作も大好きな映画だったので楽しみにしていました。
ところで映画館に行くことはありますか?
私はドイツにいたころから映画を見るのが好きで、友達に誘われて良く行きました。ドイツの映画はドイツ語吹替。当時の私には字幕を見る余裕はないし、ドイツ語勉強には良かったかもしれませんが、映画内容をすべて理解していたかどうか大いに疑問です。それでも、ドイツ人の友達や日本人の友達と一緒に最新映画を見ることの楽しさを覚えたのはその頃でした。大抵夕食を食べ終わった後の時間に、友達と映画館に行きチケットを買って空いている席に座ります。何かを食べながら見ることはなく、ひたすらセリフを聞き取りスクリーンを見つめることに集中していました。見終わった後はそのまま解散。あっさりとしたものでした。一度、ディズニーアニメを見に行った時には、昼間の時間帯しかなく、更に子どもたちがたくさんいて騒がしかったことがあり、それ以来友だちとは「アニメは映画館で見ない方がいい」という結論になったことがありました。
日本に帰国してからは、夫と一緒によく見に行きました。二人で見るときはアクション映画が多かったので、大スクリーンで見る迫力のシーンにドキドキしたものです。その後、娘たちがアニメ映画などを観たいといったときにはもっぱら実父に連れて行ってもらいました。理由は【子ども料金とシニア料金】のため。大人料金を(ケチる)ためのものでしたが、実父にとっては孫と一緒に過ごせる楽しい時間。娘たちにはポップコーンを買ってもらえる贅沢な時間。お互い良い思い出になった様子です。
子育て期を終えた今は、夜の時間、または朝一番の上映時間に行くことが多いです。55歳以上の特権を活かし、ネットでチケットを購入してワクワクしながら出かけます。ショッピングモール併設の映画館なので、開演時間までショッピングをしたり軽食を食べたり、本屋さんを眺めたりができるところも嬉しい時間です。
今回は夜の上映時間。それほど人も多くなく、通勤帰りのビジネスウーマンや、ミドルエイジのご夫婦。20代くらいの友達同士などがチラホラと座っているくらいでした。おひとりさまも結構多いのだな・・・と思います。
内容はとても素敵でした。画面のなかの登場人物たちが20年を経て戻ってきた姿は、それぞれが誇りをもって過ごした時間を体現していて「この人たちにもいろいろあったんだよなぁ」としみじみと感慨にふけってしまいました。以前より落ち着いている様子でも、時代の流れ、自分自身の立場や齢を重ねていくという抗えないものを、みんな自分自身の中に抱えていることに私自身も重ね合わせてしまいました。この20年で自分自身も大きく変化したことを、改めて思いました。
それにしても、素敵な俳優さんというのはいつ見ても、どう見ても、ため息がでるほど素敵なんだな・・・とのぼせたようにスクリーンを見つめた2時間でした。
今日は二十四節気の小満です。梅雨の走りといわれるような雨の1日になりそうです。季節がどんどん進んでいく感じがしますね。
【小満】しょうまん
植物や生き物がすくすくと育つ時期。エネルギーにあふれる季節。
太陽の光を浴びて命あるものの成長が感じられる季節。その反面、新年度からの疲労がたまりやすい時期とも言われています。気候も春から夏への変化のとき。梅雨時に感じる身体の不調にも気をつけたいものです。①気圧の変化のため、片頭痛が起きやすくなることも多いので、身体の巡りを良くしたいものです。②胃腸の不調は冷えからくることが多いので、温かい飲み物を意識的に摂るようにしたいものです。特に朝は、温かいスープなどを朝食に加えたらいかがでしょうか?③皮膚疾患もこの時期に増えます。体内の水分代謝が悪くなっていることもあるので、身体の様子を見ながら水分補給と冷たいものの摂りすぎに注意です。
私は浮腫みを感じることが多くなってきたので、水分補給をしても排泄することまで意識するようになりました。身体の巡りが心地よいものになっているかどうか?循環しているか?
巡りを意識すると自然に心も流れていく感じがして、私はホッとします。
そろそろ梅雨の気配を感じます。これから雨の予報も増えてきますし、湿気を感じることも多くなりそうです。この時期に、暑さに向けて予防策をとったり、快適に過ごせるように準備してはいかがでしょうか。
① 食品管理を見直す:冷蔵庫や冷凍庫、パントリーの食品の賞味期限(消費期限)を確認していますか?買ったけれど食べていなかったものや食べきれなかったもの。今のうちに循環を良くしていきましょう。買い物に行きたくても、雨風が強くて予定を変更しなければならないときに、美味しくて元気になれるものが揃っていれば気持ちに余裕ができます。晴れ間を縫って追加の買い物に行くような習慣ができれば心がラクになりますね。
② 常温の水を飲む:常温の水は好きですか?私は午前中に飲む水は大体常温です。考え事をして頭がヒートアップしてくるお昼頃に、氷を入れた炭酸水やアイスティー・アイスコーヒーを飲んで気分転換をして、夜はお酒と一緒に常温の水を飲むようにしています。注意点は、お水も腐ることがあるので長時間放置せずに一定量を一定時間に飲むようにしましょう。
③ 身体を意識的に動かすこと:雨が降ってお天気が悪いと、途端に体を動かす時間が減りますね。掃除や洗濯をするだけでも身体を動かす理由になるのですが、それすらも梅雨は億劫になってしまいます。私はヨガマットを持っているので、時間を決めて身体を伸ばすようにしています。朝起きて簡単な筋トレ。朝食後にヨガのポーズ。就寝前にストレッチ。無意識の習慣まで辿り着いていないので、このあたりは未だに試行錯誤しています。
特別なことを始めなくても、生活の延長線上に工夫できることはあると思っています。
シンプルに、自分の身体と心のバランスを整えて、少しでも居心地の良い毎日を過ごしたいものですね。