塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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161「梅雨は本と共に」

2026/06/10
161「梅雨は本と共に」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

梅雨らしいお天気ですね。

先日ようやく読み終えた本のことを少しだけ。


『「世界を動かす宗教」講義』(池内恵 編著)

1か月くらい持ち歩きながら読んだ。なかなか進まなかったのは、自分の身辺が忙しかったからという理由もあるが、世界の動きを頭に入れながら歴史を追いながら読むのは私には難しかった。そもそも自分の基礎知識に偏りがあるからだと実感。まだまだ勉強することはたくさんあるな、と痛感。


政治に密接している宗教。私たち日本人には難しい問題だと感じてしまう。

個人的にはイスラムのジェンダー論がとても興味深かった。イスラムの女性は制限が多すぎるのではないか、という一般的な見方は正解ではない。その社会で生きている女性たちは、自分たちがより良い生活ができるようにとしっかりと主張しているのだ。声高に発信するのではなく、より深いところでたくましく、したたかに生きていることを感じる。自分の生き方に軸があるのだと思う。


日本の宗教は曖昧だと言われる。そのあいまいさが自由に感じられるし、束縛にもなり、逃げられる余白にもつながっている。言葉にしなくとも・・・という感情・感覚の美しさを磨いてきた私たち日本人も、時代の流れに沿って緩やかに変化の途中なのかもしれない。すべてを言語化することは難しいとしても、言葉にするからこそ理解しあえることも学んでいかなければならないのだと思う。


読みながら、歴史のことを考えたり、いまの社会を改めて見つめてみたり、自分のいる日本とヨーロッパに住んでいる娘たちのことを考えたり・・・
内容が世界の宗教について網羅してあったのは私にとって良かったかもしれない。対談あり、文献あり、切り口が様々にあることが面白かった。ただ、こういった変化の途中のものは、なるべく早く読まないと情報が古くなることも心に留めておかなければならない。現状はまた変化している可能性が高い。
本の読み方も色々あるということを実感する1冊だった。