262「リサイタルを聞きに行く」
2026/09/21
昨日は恩師のヴァイオリンリサイタルを聞きに行きました。
宮嶋真理先生は、小学生の時に父の仕事の関係でドイツに住んでいた頃のヴァイオリンの先生。毎週、母と一緒に黙々とレッスンに通って、黙々と練習していた日々を思い出します。お忙しい先生で、演奏旅行も数多くこなしていらっしゃったので、その頃は気軽にお話しできるような関係ではありませんでした。小学生低学年の私には、おしゃべりできるようなコミュニケーション能力も持ち合わせてなかったので・・・レッスンはいつも緊張していたような気がします。
10年前に家族でドイツへ行ったときに偶然再会して、その後は(なぜか)気取らないお付き合いをさせていただいています。とても真面目なのにおちゃめな面もあって、お会いするととても楽しい時間になります。
そんな先生の今回のリサイタルは、なかなか聴き応えのあるプログラムで楽しみに伺いました。台風の影響で湿気を含んだ空気。お客様も雨のしずくを纏っていらっしゃるので、どんなに空調を入れても湿った空間になってしまいます。それでも、一音目を弾き始めた先生の音は優しい中にもピリリとした端正な音楽が広がっていきました。繊細で真摯な、ちゃんと準備された音楽。技術面の安定と音程の微妙な調整。やはり、毎日の訓練は裏切らないなぁと我が身を振り返りました。以前アドバイスいただいたピチカートの弾き方は、瞬きをこらえて必死に目に焼き付けました。いつまでたっても、先生という存在は変わらないものですね。そして、全てを包み込むような成熟した音楽は心地よいものです。
70代になっても弾いていられるかしら?と不安に思いつつ、先に行く先輩の奮闘を目の当たりにして身を引き締めた2時間でした。