191「落語の世界」
2026/07/10
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
先日初めて落語を生でききました。
90分のワンマンショー。
小さな空間で25名ほどのお客様と一緒に。
昔昔亭昇さんのふくよかな身体から発されるエネルギーが、熱を帯びて飛んでくるのが心地よかったです。
小話や落語の歴史などの紹介から、オリジナルの七夕のお話まで。
言葉の「間」や節回し、ググっと前に乗り出すようなタメがあったりして音楽を聴いているようでした。
「落語はお客様のアタマの中に風景が現れて、お話が進んでいく。お隣の人とはきっと違う景色や人物が、私の声を通して進んでいくところが好き」
とおっしゃっていた事は、私の音楽に対する思いと重なります。私が伝える音楽も、私なりの解釈や思いがきちんとありますが、受け取るお客様によって変化していきます。お客様は「私の聴き方で良いのかな?」と不安に思うかもしれませんが、それが正解なのです。そしてその解釈は、何度も聞くうちに変容していくものです。それが「耳が育つ」ということ。
初めて聴いた落語から、どのように私の耳も変化していくのか。
落語の世界も奥が深いようです。